無添加生活をしていたのに癌になった35歳♀です。
私にはまだ幼い3人の子どもがいます。
癌申告されて手術の日程も決まりました。
一週間ほど入院予定だったので、子どもにはどうしても病気の説明をしなければいけません。
でも、癌の進行具合は手術時の検査や切除部の病理検査をしてみないと分からない段階。
もしかしたら・・・。
なんてこともあるんです。
病気もそうですが、治療のリスクも知って同意書にサインしなければなりません。
既往歴もないし高齢者でもないので手術による合併症のリスクは低いです。
でもリスクが低い=絶対大丈夫
ではないことを私は知っています。
(私は1人目出産前まで術後の看護もしてきた看護師なんです)
親はずっと一緒にいられない事
命は無限ではない事
子どもたち一人一人を愛していること
これを伝えるのが今の私の役割だと思いました。
でも実際はそんなかっこいい親じゃないんです。
私自身今後の事が不安で不安で・・・・。
絶対私が泣いちゃうのは分かっていたので夜寝る前のお布団に入ってゴロゴロしている時間に話しました。
「はい、電気消して寝るよー!!」
いつも通りにみんな布団に入ります。
3人の子どものうち、下の子2人は私の隣で寝る場所の取り合いでプチ喧嘩。
なんとかみんな寝る場所の確保ができた時にいつものおしゃべりタイム。
いつもは子どもたちの話を聞いてる側でしたが今日は私が話を切り出します。
「お母さんね、おっぱいが病気になっちゃったの。癌っていう病気。」
子ども「お薬飲めば治るよー!」
「お薬だけじゃ治らないから手術しなきゃいけないの。」
「こっちのおっぱい無くなっちゃうんだ」
子ども「手術痛いの…?」
「おねんねしてる間に終わるからきっと大丈夫。でも痛いのかな?おかあちゃんも分からない。」
子ども「プリキュアのばんそうこう貼ってあげるね^^」
「ありがとう。あとね、もしかしたらおかあちゃん死んじゃうかもしれないの」
子ども「おかあちゃんお化けになっちゃうの?」
「いつかはね。もしかしたらこの病気のせいでお化けになっちゃうかもしれないし。」
「おかあちゃんがお化けになったら〇〇ちゃんたちにもう会えなくなっちゃうね・・・。」
(もう泣いてて鼻声)
7歳「手術すればきっと治るよ!」
3歳「えーお化けは怖いよー」
5歳「・・・・。」
「手術したらおかあちゃんしばらく病院にいなきゃいけないからお家に帰れないの。お父ちゃんと一緒におうちのことよろしくね。」
「さて、もう寝るか!」
「みんな大好きだよ。大好きな〇〇ちゃんたちと一緒に入れておかあちゃん幸せだよ。」
「おやすみ^^」
子ども「おやすみー」
・・・。
はぁ、こんな伝え方で良かったのかな?
なんだか眠れなくてスマホで病気について検索していると5歳の子どものすすり泣く声が聞こえてきました。
・・すん、すん・・・
「〇〇ちゃんまだ寝てなかったんだ」
5歳「おかあちゃんと一緒にいたいよ!」ヒックヒック
5歳「おかあちゃんと…一緒に…うっ、うっ…」
5歳ちゃんは気付かれないように静かに泣いていたんです。
「ごめんね…おかあちゃんもずっと一緒にいたいよ。」
「頑張って病気治すから大丈夫だよ。」
私の涙も止まりません。
5歳ちゃんを抱き寄せて背中をさすりながらしばらくすると寝息が聞こえてきました。
ごめんね、病気になんかなっちゃって。
どうやって伝えるかに正解はないにしても、泣いて髪の毛がちょっと濡れたまま寝ている5歳ちゃんの寝顔をみると私の一人反省会が始まります。
実は後日7歳ちゃんにある異常が見られるようになったんです。
私も旦那もその以上に言葉を失いました。
病気をして苦しいのは本人だけじゃなくて家族も苦しいのだと思い知らされます。
それについてはまた別の記事に書いてきます。