無添加生活していたのに癌になった35歳♀です。

 

胸のしこりがガンだと医師から説明された私。

 

病院から自宅に帰り、旦那にLINEで乳がんだと診断されたことを伝えました。

 

旦那の仕事が終わる夕方ごろラインは既読になり、返信はないまま旦那は家に帰ってきました。

 

旦那「ただいま・・・。〇〇ちゃんまじで?」

 

私「旦那君、私がんになっちゃった。」

そう言いながら医師に渡されたしこりの細胞診結果を見せました。

 

旦那「まじか・・・。」  

 

 

旦那「大丈夫だって! 乳がんは手術すれば助かりやすいんでしょ?」

 

 

しこりの事を旦那に伝えていたので旦那なりに乳がんの事を調べてくれていたみたいでした。

 

旦那は「食で健康に!」みたいな思考はほとんど持っていない人なので、無添加生活を頑張っていた私と病気をリンクしてくることはありませんでした。

 

私は旦那に励ましてもらって、だんだん「あぁ、やっぱり私は癌になっちゃったんだ」

って認めていくような感じになりました。

 

医師に説明されたときはまだ実感なかったけど、旦那に心配されたり励ましてもらうと「私は癌になった」と頭で理解していきました。

 

そんな場面にはいつも通り元気に

「おかあちゃん!今日の夕飯何?」

「おかあちゃん、これ見てー♡」

「おかあちゃん、おかあちゃん^^」

 

無邪気で元気な子供たちが私の近くをうろちょろして声をかけてくれます。

 

 

その時思ったんです。

 

当たり前だと思っていた家族の時間はかけがえのないモノなんだって。

私はまだこの時は予後も分からない状況だったので

家族を失う最悪の状況を考えてしまっていました。

 

いつもの私は楽観的で「大丈夫大丈夫!」って生きてきたのに、この時は大丈夫って思っていてもすごく怖かったです。

 

その日の夜、子どもたちが寝た後に隣でしくしく泣いてしまいました。

 

子どもにはまだ病気のことは伝えていなかったので、どう伝えていこうかな?とか色々考えて子どもの寝顔を見るとだんだん涙がこみ上げてきました。

 

「死にたくなよ」

「まだ家族と一緒にいたいよ」

 

小さな声てそう呟きながらしくしく泣いてしまっていました。

 

隣で寝ている旦那がそんな私に気付いて、「大丈夫だよ。」って温かい手で私の手を握ってくれました。

 

優しくされるとまた涙があふれてきてずっと泣いていました。

泣きながらスマホで乳がんの検索をしては不安になったり、希望が持てたり。

 

初めて妊娠した時みたいに検索魔になっては一喜一憂していました。

 

少し眠って気付いたら朝を迎えていました。

 

 

 

いつも通りの平日。

 

旦那は仕事へ、子どもたちも学校や園に行きました。

 

私はまだ小さい末っ子と二人で家で過ごしていました。

寝不足だし目は泣き腫らしているし、末っ子と公園に行く元気もなく家で過ごしていたら

 

玄関の扉が ガチャ と開いたんです。

 

え?まだ昼前なのに誰?

 

 

 

ドキドキしていたらそこには旦那がいました。

 

私を心配して早退してきてくれたんです。

 

上司にも「嫁がガンになってしまって・・・」と伝えたようで

 

上司「それは心配だな、帰って奥さんのそばにいてやれよ」

 

って旦那を早退させてくれたようです。

 

旦那も上司も優しくて本当にありがたいです。

 

 

早退してきた旦那は落ち込んでいる私に「ご飯食べに行こうよ!^^」

 

と明るく提案してくれました。

 

正直食欲もなかったんですが、以前私がボソッと「あのスープカレー屋さんに行きたいな♪」って言葉を覚えていたみたいで

 

旦那「スープカレー屋さんに今から行こうよ!」と言ってくれました。

 

最近は子どもに合わせてファミレスかラーメン屋ぐらいしか外食してなかったので、

オシャレでゆったりしたお店での外食は久しぶりでした。

 

 

私「そんな急に・・・え?いいの?」

 

とちょっと遠慮しちゃいましたが半ば強引に「いこう!いこう!^^」と連れて行ってくれました。

 

 

 

久しぶりに訪れたスープカレー屋さんは旦那とよくデートで来ていたお店でした。

 

結婚前に仲の良い友達とも何度か来ていたので、お店に入ってその時の楽しかった気持ちを店内を見渡しながら思い出していきました。

 

旦那「お金は何とかなるから。株も今全部売れば280万ぐらいになるし」

 

まだ今後の治療方針もしっかり決まっていなかったので治療費も未知数でした。

 

そんな中、旦那が「大丈夫」って言ってくれて本当に救われました。

お金の事よりも、そういって励ましてくれる存在がいることがとても心強かったです。

 

 

 

懐かしのスープカレーはあの時と変わらない味でした。

 

暑い夏の日でしたが、温かいスープカレーとひんやり冷たいレモンウォーターが喉を通ると

 

 

生きてるな

 

 

そう思えた気がしました。

 

 

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後日、幼い子どもたちに病気のことを伝えた時の話も書きますね。

 

癌になって一番泣いていたのは予後がハッキリわからない最初の時期だったと思います。

 

ちょっと湿っぽい日記ですが、同じような経験をされた人とここで繋がれたら嬉しいです。