私は無添加生活をしていたのに癌になった35歳♀です。
左胸のしこりをみつけて乳腺外来受診から診察結果まで約3週間が経ちました。
太い針を3か所胸に刺されて痛い思いをした細胞診の結果を聞きに病院へ。
待合室の壁には乳がんの治療やがん治療中の生活のパンフレットなど、乳がん患者さんのための情報が目のつくところにありました。
「私はきっと大丈夫。きっと良性。だって健康を意識して生きてきたじゃない。」
そう心の中で言い聞かせて名前が呼ばれるのを待っていました。
看護師「〇〇さーん」
看護師さんが私の苗字を呼びました。
診察室に入ると主治医の先生が私の検査結果をもって待っていました。
医師「はい、こんにちは。」
私「〇〇です、よろしくお願いいたします。」
医師「先日の検査の結果ですが、〇〇さんのしこりは乳菅癌の可能性が高いです。」
私「そうですか。」
癌申告されるドラマをなんどか見たことがありますが、頭が真っ白になってボーっとしてしまうという事もなく意外と冷静に医師の話を聞いていました。
診察室を出てから看護師さんが「〇〇さん、先生からお話がありましたが・・・お気持ち大丈夫ですか?」
と私の気持ちを聞きに来てくれました。
私「なるようにしかならないので、今後の治療方針を聞いてまた考えます。」
と笑顔で返答しました。
私、実は元看護師なんです。
看護師業務で、医師の説明後に患者がどう受け止めて理解しているのか?
を聞いて足りない部分は補足説明したり、医師には言えなかった不安や悩みをくみ取ります。
業務の一つかもしれないですが、優しく寄り添ってくれた看護師さんには安らぎを感じたのを覚えています。
看護される側になると、看護師って仕事は本当に素敵な仕事だなって思います。大変な仕事でもあるんですけどね。
その日は造影MRIとCTを撮影をすることになりました。
造影MRIもCTも看護師として介助に入る事も何度もありましたが自分自身が検査台に上る事は初めてです。
MRIは凄い騒音の中、体を動かせずに狭い検査機の中に入らなきゃいけないので閉所恐怖症の人は入れないと思います。
子どもの場合は麻酔で眠らせてから検査することもあります。
看護師時代に「検査中はカンカン大きな音が鳴ります」と説明していましたが
カンカン じゃなかったです。
ベンベン、ドュインドュイン、ガガガガガ
というような、言語化しにくい音でした。
耳に当てるヘッドホンもラジオが流れていたみたいですが、周りがうるさすぎて全く内容は聞こえてきませんでした(笑)
もし看護師に復帰するようなことがあったらこの経験も患者さんのやうに経つんだろうなとって考えられたのはポジティブな性格から来た気がします。
そんなポジティブな私でも一人になると
「はぁ。このしこりがんだったんだ。」と肩を落としてしまいました。
なんだか急に不安になってきました。
幼い子供たちを残して死んでしまうんじゃないか?
私には3人の幼い子供たちがいます。
死ぬことへの恐怖より、大切な人と別れる恐怖の方がずっと大きかったです。