リンパ節の再発が見つかったのは、1年半前の2013年2月、 

胃の手術から5か月後の事でした。

胃の手術自体が、がん闘病開始から3年後のことでしたし、

そこに至るまで、コツコツと辛抱強く食事療法と抗がん剤で

頑張ってきただけに、手術が成功した時には感無量でした。

4期がんのしぶとさは、すでに身に染みて分かっていたつもり

でしたから、手術後も再発予防のつもりで食事療法は続けて

いました。

済陽高穂先生の、「手術の成功はがん治療の終わりではなく

始まり」という言葉を、常に意識しながら生きてきたつもりでした。

 

それにも関わらず、5か月でリンパ節転移が再発しました。

 

その時には原因はよく分かりませんでした。

でも、思いあたることは3つばかりあったので、当時のブログにも

少し書いたように思います。

それは、

  -プライベートな事情で、手術後2か月頃から体に負担が

   かかる状態が続いた

  -抗がん剤をやめていた

  -手術成功後3か月頃から、祝杯のつもりでアルコールを

   何度か口にした

などです。

つまり僕は、リンパ節再発は本当はうまく防げたはずなのに

以上のような理由によって、予防に失敗した、と受け止めていた

ということになります。

 

でも、最近ふと、あの再発は何かに失敗したからということ

 

ではなくて、いわば必然だったのかもしれない、と思うように

なりました。

3年かけて肝臓とリンパ節の転移を消し、胃の腫瘍も小さくして

臨んだ手術ですが、 手術で切除したリンパ節には、顕微鏡の

検査ではいくつもの微小な腫瘍が認められました。

これは、体内に残されたリンパ節にも、画像検査では見つける

ことのできないほど小さい転移は残っていただろうということを

意味します。

胃の全摘手術という大きな負担をかければ、それらが再発して

くるリスクが高いことは、主治医からも指摘されていました。

 

その暗示するところは、僕のがんは発見当初、すでにかように

 

根深く進行していたんだろうということです。

寛解まで3年ということではなく、寛解まで5年くらいはかかるもの

だったのかもしれません。

ですから再発後の治療は、急いで治そうと無理をするよりも、

免疫力を落とさずにじっくりと自己治癒力が高まるような

治療方針に目を向けていくべきなのかもしれませんね。

 

なんでもそうなのかもしれませんが、がん治療の難しいところは

 

やり直しがきかないところです。

自分の体で体験した事をベースに、仮説を組み立てて、辛抱強く

次の手を試していくしかありません。

今月で、ちょうど闘病5年になります。

放射線治療も来週で終了ですが、それがどこへつながっていくのか

期待と不安の入り交じった心持です。

 

 

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