抗がん剤に関しては、効く、効かない、という事に関して
色々な議論があります。
「抗がん剤は効かない」、「抗がん剤に殺される」と断言
している書籍もあります。 そのような書籍の多くは
抗がん剤を使用することを否定していますし、書籍に
よっては手術や放射線なども含めて、病院での治療を
否定しているものもあります。
僕自身は4年半前に4期がんが見つかった時点で、抗がん剤を
使うかどうか迷った時期が少しだけあります。
なぜならば、4期がんでは抗がん剤も延命治療にしかならないし、
その延命も正直に書けば、「たいしたことない延命期間」しか
無いという事が分かったからです。
つまり、医師から告げられた事は、延命できても平均余命が
”たった”13か月、という事だったのです。
抗がん剤の副作用はやはりつらいものですし、抗がん剤を
病院の標準治療にのっとって続けていけば、その毒性によって
体は蝕まれてしまいます。
そこまでしても平均13か月の余命では、抗がん剤を使うこと
自体が意味があるのかどうか、と、そのように悩んだのです。
しかし、済陽高穂先生は著書の中で、抗がん剤は少なめに
使う、と書かれていました。
通常の標準量の5~6割の量でいいのだ、と。
そして食事療法と組み合わせて、がんの治療にあたるのが肝要だと。
前回に書いた、3大療法(手術、抗がん剤、放射線)は、がんの
勢いとしぶとさを削ぐために上手に使う、という事の現れです。
その言葉に背中を押されるように、僕は抗がん剤を使う事を
決心できたようなものです。
しかし、今でこそ僕の抗がん剤の量は通常量の5割になって
いますが、最初からそのように少なくできたわけではありません。
病院ではガイドラインがあるので、やはり最初は標準量上限
いっぱいから始めざるをえませんでした。
そのあたりの事情は次回にまた書くことにします。
ただ、抗がん剤の議論に関して言えば、食事療法などで
自己治癒力を上げることをせずに、標準量の抗がん剤治療だけに
頼り続けていけば、やはり巷の前述のような書籍が訴えている
ような状況も発生しやすいのでしょう。
抗がん剤は使い方次第なのだと思いますが、済陽先生の
主張のような議論をほとんど見かけることがありません。
極端な立場からの議論ばかりなのが少し残念です。
もしかしたらそれが今日の日本の医療の限界を表している
のかもしれませんが、、、
よろしければこのブログの読者になっていただければ幸いです。