前回の記事の続きです。
闘病開始から昨年9月の胃全摘手術による寛解までの
白血球とリンパ球の数値のトレンドを見ると、大きく
3つの時期がありました。
1.2009年9月~2010年2月 (約5か月)
当時は闘病開始直後でしたので、抗がん剤も
3種類を併用し、その量も標準量Maxでした。
ですので副作用もかなり激しいものでした。
開始直後は白血球2500以下、リンパ球1200前後と
かなり数値は落ち込んでいました。
しかしその後どんどん数値は上昇し、年末には
白血球5500以上、リンパ球2000以上という
かなり良い数値になりました。
この時期はすべての病巣のがんが縮小を続けた
時期です。
1月~2月には白血球は3300程度になりましたが、
リンパ球は2000前後をキープ。
そして肝臓転移は消失していました。
2.2010年3月~2010年12月 (約9か月)
体調を崩していた時期です。
会社退職前後に過労、その後は少しゴルフなどに
打ち込みすぎのせいでしょう。
白血球は頻繁に3000以下、時々2500程度。
リンパ球は1500前後を行ったり来たり。
4月に肝臓転移再燃、8月に食あたりに伴い
胃の腫瘍が悪化していました。
3.2011年1月~2012年9月 (約21か月)
体調が回復してきた時期です。
白血球は3000から上昇を続け一時期5000を超え、
リンパ球は1500と2000の間を推移するようになりました。
この時期は胃の腫瘍が改善し、その後肝臓転移が
再消失しました。
その後ゴルフのやりすぎが祟ったのか?病状が
膠着してしまいましたが、その時は白血球の値が
立て続けに下落し3000目前になっていました。
(そしてこの時に初めてこの白血球とリンパ球の
グラフを作り始めたのです。
済陽先生に充分休養を取るように指導されてから
白血球数もリンパ球数もどんどん上昇し、
白血球は遂に5000を超えて6000に達し、リンパ球も
2000前後をキープしていました。
2011年11月にリンパ節転移が消失し、すべての転移が
消失したことになります。
その後はあまり目立った改善は無かったのですが、
2012年9月に胃摘出手術で寛解しました。
文章で書くと分かりにくいかもしれませんが、グラフにして
見ると一目瞭然です。
(講演会ではスライドでグラフをお見せしています)
あくまで個人的な体験ですが、乱暴に言えば
☑白血球数が5000程度、リンパ球数が2000以上あると
良好な改善を示すことが多い
☑白血球数3000以下、リンパ球数1500以下はあまり良い
結果になっていない
☑その2つの間の時は膠着状態が多い
☑数値が上り調子の時は良い傾向、下がり調子の時は
要注意
という経験則があるように感じています。
よろしければこのブログの読者になっていただければ幸いです。