前回の記事で自分が晩期ガンになった理由は食事だけと思えず

ストレスという要因がとても大きかったように思える、と書きました。

それを認めるのは自分の暗部をさらけ出すようで色々な意味で

勇気も時間も必要でした。

 

ここから先はその暗部をある程度書いてしまいます。

 

ですので不快に思われる方はどうぞ読み飛ばしてください。

 

晩期ガンが見つかったのは2009年8月。

 

実はその2年前の2007年はかなりしんどい年でした。

外資系半導体会社で営業部長をしていましたが、とある事情で2007年4月に

少人数の日本支社の代表職を代理で兼任することになり、ちょうど

供給不足と品質問題に陥った年で顧客対応に追われ社員の退職も

あり激務でまさに日夜・週末も働いていました。

休む間も無い、という感じであったにも関わらず、(恥ずかしながら)

家庭にもストレスを持ち続けていたこともあり、夜は酒に捌け口を

求めて飲み歩いたりしていました。

そしてその年の9月頃、突然耳鳴りが始まり昼夜止まらなくなりました。

病院の診断は”突発性難聴”。 薬を処方してもらいましたが治らず

しかも発症後2週間以上経ってしまったら完治率は非常に低くなる

と言われてすこし怯えながら暮らしていました。

すぐに今度は目まいが始まり、ひどい時は立っていても地面が

ぐらぐら回りました。  ”メニエル氏病”と診察されて薬を処方されましたが

治らず、かといって仕事は休めず、自宅でメールとか電話で仕事を続け

時々会社に行くという事をしていました。

そして年末には心臓の動悸が少し激しくなることを体験し始めました。

 

これらの一連の病気や不調は一つ一つの病気が単体で時期を同じく

 

して現れたのではないと思います。

根幹は心身の大きなストレス、それにより自律神経のバランスが大きく

崩れ体のコントロールに異常をきたして病気になっているのであり、

それが耳鳴りになれば難聴と呼ばれ、目まいになればメニエル氏病と

呼ばれるだけの事でしょう。  そして薬を処方される。

僕の場合はそのストレスに深酒が加わりさらに拍車をかけたと思います。

 

この二つの病名で呼ばれた症状は3か月くらいしたら徐々に収まり、

 

2008年1月から2月頃に消えてゆきました。

治らないかもしれないと言われていたのでほっとしました。

でも実は心臓の方は治っていなかったのですね。

少し早歩きをしたり階段を昇ったり軽い運動をすると鼓動がとても速くなり

苦しくなるという症状が続きました。  いつかは治るだろうと思っていましたが

2008年の人間ドックで不整脈を指摘され精密検査をしたら”心房粗動”という

病気だと診断されました。

これもまさにストレスとか飲酒が原因になりやすい病気だそうです。

薬でも治らないという事で、その夏にカテーテルを入れて手術をして完治しました。

 

長々と2007年から2008年の病歴を書いていますけれど、こういう病気を

 

もたらしたものは食事の事も無いわけではないですが、やはり過度のストレスに

よる自律神経の乱れと飲酒だと痛感するのです。

そして2009年にガンが見つかったわけですけれど、ガンは一年そこらで

急になる病気ではないそうですから、実はこの2007年から2008年の時期に

ガンをかなり大きく育ててしまったのだ、と強く感じます。

 

過度のストレスは自律神経のバランスを大きく崩します。

 

交感神経が常に興奮しっぱなしであれば戦闘モードのような状態ですから

血流は内臓に行かなくなり成長ホルモンの分泌にも悪影響が出ます。

その上アルコールで血液を汚して肝臓の代謝機能を低下させ続けて

いるわけです。

今であればよく分かる話ですが当時は自分の事として理解できませんでした。

 

しかし、僕のガンは本当は2007年より前から育ってきていたのだと思います。

 

特に大きな力を与えてしまったのが2007年から2008年と言えますが

それ以前から育ってきていたのだと分かる気がします。

過去を振り返ってどうするの?という意見もあるかもしれません。

けれど僕はこの闘病2年間で自分の過去10年とか20年を見つめる時間を

持ち、そこでどうして自分が病気になったのか、  そして治るというのは

どういうことなのかを見つめることができるようになってきたと思うのです。

僕の場合ストレス、飲酒、その次に食生活が来るという順番でしょうか。

だのに何故食事療法で体がよくなってゆくのか、という事も少し

分かりはじめた気がしています。

 

だからこの記事は次回にももう少しストレスの事とか食事療法の

 

事を書いてみたいと思います。

 

 

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