今書店で売っている本、10月30日号で価格は720円です。
是非読んでみてください。
ざっと概要と僕の感想を書きます。
34ページ目から94ページ目まで、計60ページ強を費やした、しかも密度の高い内容です。
構成は
-前書き
-がん患者・体験者の声
-医療編 がんはどこまで治るのか
-がん治療薬の最新情報
-図解 部位別 がんの標準治療
-切らずに取る、がんの先端医療
-がんワクチン最前線
-再発・転移のメカニズムと治療
-患者の苦痛を取り除く新しい緩和治療
-療養編 がんと付き合う
-費用・制度を知って備える(治療費、公的助成や支援制度、がん保険)
-的確な情報収集・相談で納得の医療を受ける
-仕事を続けるために覚えておきたいこと
-患者と家族の心をケアするサイコオンコロジー
-検診・検査編 がんを早く見つける
-図解 胃から脳まで がん検診
-意外と知らない検診Q&A
-がんの「サイン」にどう気づく?
-先端検査でここまでわかる「PET, 血液検査、カプセル内視鏡・・・」
です。 かなり広範にわたることが一目瞭然でしょう。
前書きはたった3ページですが必見です。
誰でもかかるがん、患者は増加の一途(2人に1人ががん)、日本のがん対策という事で図を
ふんだんに入れて警告を発しています。 このデータを見るだけでも価値あり。
医療編は最先端治療薬の分子標的薬の詳細、3大医療の部位毎の図解説明(分かりやすいし
医師がどういう事をしてくれるのかとてもよい参考になる、 ちなみに3大療法とは手術、抗癌剤、
放射線)、 先端医療(手術ロボット、重量子線、HIFU), ワクチン治療(どうやら第4の療法に
なると言われて久しい免疫療法をここではワクチン療法と呼んでいる様子。 丸山ワクチンとかは
出てきていない)などを詳しく紹介した後に再発・転移に関して説明している。
病院でがん治療を受けるという事はこういうことかというのを本当によく説明していて素晴らしいです。
また再発・転移の項目は是非読んでもらいたいです。
手術で根治したと思っている方もこれを読むとがんの本質が見えてきて再発・転移の脅威を
考えさせられるでしょう。 特に57ページの左上の図! 僕が考えてきたがんの本質図に
極めて近い!! 必見。 (ただし致命的な抜けもある、 後述)
療養編はがん治療に関する費用のシミュレーション(早期癌、進行癌、再発癌などに分かれているし
乳がん患者の例もある)、高額医療費払い戻し、任意保険などなど、 更に相談、情報収集では多岐に
わたる方法に加えいくつかのコンタクト先の紹介、仕事をなくした場合の事などなど、 本人・家族の
ためになりそうです。
最後の検診・検査編。
早期発見・治療でがんの1/3は予防可能とか部位別がん検診総覧、Q&A, 検査以前の段階での
がんの「サイン」、PETなどの先端検査など。
総じて現代医療の総覧的な特集でとても役に立ちます。
しかしどうしても触れておかなくてはいけないこともあるので書きます。
それは人間の身体の自然治癒力を高める医療(つまり現在は代替医療に位置付けられているもの)や
統合医療、免疫力、そしてがんを生み出す生活習慣やその改善、体質改善などは欠如していることです。
(なぜ欠如しているのか? その理由を詮索することはあまりこの場では意味が無いので止めておきます)
現代医療はできてしまったがんを部位毎の病気と捉え切除したり薬を用いたりすることで取り組むもの。
それはいわば大きな意味で応急処置として捉えれば何の問題も無いだろうし必要なものと僕は捉えて
います。
しかしがんは人間の細胞ががん細胞に変異したもの、 それは何故なのか、 変異のベクトルを逆向きに
しなくては本当の治療にはならない。 それに取り組むのが代替医療だし、現代医療で救えない患者が
あまりに多い(だからこそ1/3の日本人ががんで死んでいる!!)所を救うのは今は代替医療の
一言で括られている多くの優れた医療(食事療法だってその一つ)の筈です。
再発・転移のページでがんの本質に迫りながら惜しくも大きな欠如となっているのもまさにその点。
手術、抗癌剤などで治療してもまた再発してくる、その右肩上がりのグラフ。 その右肩上がりの
線を水平線か右肩下がりにしなくては本当の治療にはならないでしょう!!
それを生み出すのは悲しいかな現代医療ではありえていないという現実。
右肩下がりのグラフを貴方の身体の中に生み出すことしか本当の治療は無いのですよ!!
と、 この言葉を今日の最後にしておきますね。
そういう理解に基づいて、それでも現代医療には皆さん様々な形でお世話になるでしょうし、人それぞれ
取り組みは違うのは理解したうえで、やはりこの特集は読んでおく価値は大いにあります。
それだけの内容を持っています。
以上、雑文っぽい内容になってしまい恐縮ですが何らかのご参考になれば。
よろしければこのブログの読者になっていただければ幸いです。