夕方でも随分明るくなりました。
今にも雨が降りそうな、どよよんとした空模様の中、
サントリーホールの上は今日も緑がいっぱい。
そんな訳で5月28日のゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会に行きました。
曲目は、
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン:バイバ・スクリデ)
チャイコフスキー: 交響曲第5番
指揮はアンドリス・ネルソンス。
さて、来日の度に地味に聴き続けているゲヴァントハウス管弦楽団。
今回も来てしまいました。大所帯のこのオーケストラ。
私のいつもの注目ポイントは、コンマスと、トランペットの首席は誰が来日しているか。
コンマスは、序盤中盤終盤隙がなく、音楽が躍動する、
踊るコンマスSebastian Breuningerさんが推しメンです。
(お名前はゲヴァントハウスの公式HPにリンクしてます)
そして、今回来日されたコンマスはこの方々!(プログラムより転載)
Breuningerさん、いませんでした~
続いて気になるトランペットの首席。
見た目と演奏のギャップが素晴らしい、Gábor Richterさんが推しメンです。
(お名前はゲヴァントハウスの公式HPにリンクしてます)
そして今回の来日メンバーはこちら!(プログラムより転載)
Gábor Richterさん、いませんでした~ orz
若干落ち込みながらはじまったコンサート。
プログラムの写真とのギャップが素敵なネルソンスさん登場。ワイルドだぜ。
バイバ・スクリデさんをソリストに迎え、
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番からスタート!コンマスはBuschatzさん。
その若干の淋しい気分と容赦なく対峙させられるような気分になる第1楽章。
チェレスタとハープが出てくる辺りで不意にグッときました。
第2楽章はショスタコ節満載で、「落ち込む暇があったらしっかり演奏を聴きやがれ!」と
発破をかけられているような気分になりました。第3楽章のお見事なカデンツァ、
高速でスカッとする第4楽章まで、スクリデさんはひたすらヴァイオリンを弾き続けて、
弓の毛も何本も切れていて。凄まじい作品を聴かせていただきました。
疲れている時とか、落ち込んだとき、ショスタコーヴィチの音楽は
私にとってそういうのを吹き飛ばす効果があるようです。
ソリストアンコールはウェストホフという作曲家の「鐘の模倣」という曲。
何となくヴィヴァルディの四季の夏の3楽章な印象を受けました。
演奏とは関係ないですが、最近異常気象多めなので気を付けたいところです。
後半はチャイコフスキーの交響曲第5番。
コンマスは久しぶりにお姿を拝見した気のするErbenさん。風格バッチリです。
トランペットの首席はMüllerさんでした。
結局なんだかんだ言っても、どなたが来日メンバーであっても、
ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏にとても魅了されたのでした。
今回はP席の金管側。第1楽章は金管が目立つ度に嬉しさでついニヤニヤして
第2楽章の甘~いホルンソロのあと、ちょっと進んでチェロのメロディーの辺りで視界が開けてきて、
その先の第2ヴァイオリンのお姉さんに恋をしましたGoutonさんかな。
第3楽章のちょっと切ないワルツが奏でられる中、第2ヴァイオリンのお姉さんに恋をしました
第4楽章は何度聴いても素晴らしい曲です。マエストロもいろいろ工夫を凝らして楽しかったです。
コーダのトランペットのメロディー部分の後半も何気に高い音まで昇っていてテンション上がりました。
Müllerさん最高です。
アンコールはマエストロのスピーチのあと、メンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」。
快活な演奏でした。
帰りは雨がふってました。そろそろ梅雨入りですね。
でもゲヴァントハウス管弦楽団を聴けたので、しばらく晴れやかな気分で過ごせます