ここでは現在活動して、作品を作り続けている方達を一括りにして、『アーティスト』と呼ぶことにしています。そしていわゆるVisual Arts、美術系の方達を主に指しています。

 

 

 さてそのアーティストの方々を大雑把に4つのカテゴリーに分けます。

 

 

A.経済的に成功を収めている。芸術性も高い。

B.経済的にはそれほど成功していない。芸術性は高い

C.経済的に成功している。芸術性は低い。

D.経済的に成功していない。芸術性も低い。

 

 

A.経済的に成功を収めている。芸術性も高い

これは一番わかりやすい、一般的に考えられる『アーティスト』ですね。(良くも悪くも)話題に上るような作品を作り、それで生計を立てている方達です。

 

現在の日本のアーティストですと、村上隆さんなどが思いつくのではないでしょうか。

 

アーティストを志す全ての人たちがこのAクラスになることを夢見ていると言っても過言ではないでしょう。

 

どんな分野においても成功してる人間は一握りです。アートの世界も同じです。

現在の芸術の世界は年齢や性別などほぼ関係なく、ネットにより全世界のどこからでも発信が可能なため、そのAクラスの成功率や難易度はかなりシビアなのかもしれません。

 

次はBです。

 

B.経済的にはそれほど成功していない。芸術性は高い

Bクラスの方々の多くは美大卒や高学歴で作品の質や意義も高い人たちです。ただいわゆる『売れないアーティスト』です。

 

NYでは何千とある営利・非営利ギャラリーや美術館が毎日どこかでオープニングをやっています。一般公開されているものが多いですので、誰でも入って作品を鑑賞することができます。運が良ければアーティストをお話しすることもできます。

 

こういったオープニングにしょっちゅう顔を出していると一つ気づくことがあります。それは、

 

作品はいいのに売れないアーティストがどれほど多いことか!

 

ということです。

 

テーマを持って制作活動に勤しみ、そして発表する。いうのは簡単ですが、生きていくだけでも無理ゲーといわれるNYでこれを続けることは尊敬に値します。

 

でも売れないんです。

 

Bクラスの方達はアート以外に生計を立てている人たちです。

 

非常勤の大学講師であったり、美術館やギャラリーの作業員の方も多いです。

 

中にはパートナーや家族が富裕層のため、生きるために働く必要がない方達もいます。羨ましい限りです。

 

思うのですが、Bクラスの方達が一番精神的にきついのではないでしょうか? 美術への造詣も深いためハイブロウな作品を作り、何かを伝えたい・伝えなければいけない、と強迫観念に駆られている人もいます。

(経済的に)売れる、ということはよくも悪くも人の目に止まる、ということです。作品がどれだけハイブロウでも人の目にとまらない、関心を持たれないというのは苦行ではないのでしょうか?

 

誰もいない森で倒れる木は音をたてない?という禅問答に近いものがあります。

 

現在活動中のアーティストの中でBクラスの方達は半分以上しめるのではないのでしょうか?

 

次回はC・Dクラスの、あまり声を大きくして語られるアーティストについてです。