心理療法に出てくる
『かいり』・『乖離』・『解離』
という言葉が
私の中でどうも理解しにくかった
で、ずっと頭の片隅に
腑に落ちずに浮かんでいた
それが今朝
ふとした出来事が
またそれについて考えるきっかけとなった
朝、電車で座っていた
女性が来て隣に浅く腰を掛け座った
そしてすぐにスマホを取り出し見始めた。
私はリュックを膝の上において
本を読んでいた。
降りる駅に着いたので立ち上がった所
リュックのひもが突っかかった
思いがけない感覚にふと振り返り見ると
隣に浅く座っていた女性が
スマホを見たまま少し腰を浮かせた。
そしてまた座った
自動的な行動
えええ~
意識はスマホの中
行動は反射神経の働き
その一連の動きに
顔をこちらに向けることはなかった
その時ふと思った
これは解離か乖離か
どう見てもその人は
意識と行動が
繋がっていない無意識全開の状態
(変な言い方だけど)
その人の意識や意思は感じられず
無意識での身体の反射的行動だけのように思えた
そして私の頭に浮かんできた
『解離』という言葉
「いや、『乖離』という字もあったけど
どう違うのだったのか」
あの時の混乱の三つ巴が蘇った
三つ巴とは
『かいり』という言葉そのものの意味がわからない
それが起きている状態についてがよくわからない
そして二つの漢字の違いがわからない
この言葉と出会った当時は
講座の中で何度も使われるから
それでもなんとなくわかったような気がしていて
ことば的に薄っぺらく自分に説明は出来たけど
腑に落ちてないのはずっと否めなかった
ムムム
そこで調べてみた
先ずは『乖離』
これはお互いにそむくという意味だそう
反対方向に行く、元のものとずれや距離を生じること
そして『解離』は
バラバラになること
もともとはひとつだったもの、まとまっていたものが解けて
離れる事なので反対方向に行くという意味が含まれない
なるほど~ そうなんだ
反対に離れて行くのと
あっちゃこっちゃに離れて行くのとの違いがあるのね
だとすると
スマホを見たままの意識はそこにとどまって
スーッと腰を浮かす行動は
乖離をビジュアル化したような感じだった
おかげで長年引っかかっていたものが
腑に落ちた
テヘ