心療内科の病棟に
患者さんが入院すると
最初は症状は変わりませんが
しばらくするとだんだん良くなってきます。
しかしそれは退院すると元に戻ります。
このよく認める現象の理由は
普段生活している環境を離れて
ストレスが減っているせいだと
長く思っていましたが、
数年前にもっと大事な
理由に気づきました。
心療内科の病気は
検査で異常の出ないことが多く
それは自律神経が乱れているからです。
入院をしてから
朝7時に起床して午後9時に消灯・就寝。
食事は8時、12時、18時の三回で
栄養バランスのとれた食事。
場合によっては適度の運動。
こういう生活のおかげで
自律神経の乱れが改善し、
その結果症状が軽減します。
自宅では
睡眠のリズムはばらばらになり
朝寝・夜更かしになります。
食欲もないため食べたり食べなかったり。
運動がやれる状況ではありません。
そういう生活では
自律神経の異常は
回復しません。
この入院で起きたことを
家でも起こすには
みずから生活を
規則正しいものに
することです。
カウンセリングをしてストレスの話をするよりも
生活を変えた方が、早くよい結果がでます。