今日は拒食症についてです。



拒食症、正式名称は、今は、「神経性やせ症」になっています。

食べずに、極端にやせている、場合によっては、食べ吐きをしています。



病気のなり初めは、いろいろな事情はありますが、それが痩せたいに変わります。


いったん、病気が完成して、痩せきってしまうと、

「太るのが怖い」が、最も大きい不安になります。

いろんなことが不安になって、いっぱいいっぱいになってしまいます。




こうなってしまう最大の理由は、脳の栄養不足です。脳に栄養がいかないと、過敏になって、なんでも行き過ぎてしまい、不安が極端になってしまいます。逆に、体に栄養がいきわたるようになると不安が減っていきます。


だから、栄養を取って体が安定すると病気は、自然と治ります。

場合によって、病気に置き換わっていた問題が出てくる場合は、それを解決します。



シンプルな話です。


患者さんは、ちょっとでも食べたら、体がぶくぶくになるんじゃないかって、真剣に心配しているので、そうはならない保証をして、栄養を摂るサポートをするのが、治療者の役割です。



治りたくないと思っている人も少数いますが、みんな生活するのに困っている人は多く(だって、食事は生活のかなりの部分を占めるから)、今の状態から抜け出したいけど、どうしたらいいか分からない人ばっかりです。


カウンセリングのポイントは、

いかに患者さんの不安を減らして、少しでも安心して治療に向かうように、援助できるか、そして、周りの人、家族や友人と、協力して治療できるように、お互いの理解を深めるように、いろいろ説明していきます。



拒食症を治すのは、そんなには、難しくないと思っています。


難しいところがあるとすれば、それは治ってからです。治ってからどう生活するか、何を目標にやっていくか。



でも、これは、病気、病気じゃない、関係なく、みんなが抱えている、悩みだと思います。まずは、一日一日をしっかり生活していくことが大事なのではと思っています。



拒食症と言う病気って患者さんにとっては、大切なもののようで、治すかどうかを、しっかり話し合うことも大事です。