26時間テレビ チームヘキサゴン三輪車制作秘話 2010 その⑬ | 変態バイク屋モディファイ店長とミックス(猫)

26時間テレビ チームヘキサゴン三輪車制作秘話 2010 その⑬

今年もよろしくお願いします。


去年も会ったことのあるスタッフさんたちと挨拶をした。現場入りしたのは朝4時ぐらい。昨晩はビール1本に押さえておいた。


さすがにこの時間は昼間の灼熱地獄から比べると、涼しい。涼しいといっても、昼間と比べてだ。少し歩けば汗をかく。


俺はスタートの2時間前から三輪車の入念なチェックを行った。ある程度のトラブルを想定しながら、連れのメカニックと打ち合わせも行った。


タイヤ交換・・・・・・最短10秒をめざしリハーサル。


これで俺にやれることは全て整った。どんなトラブルでもドンと来いって言いたい所だが、一つだけ対処出来ない部分がある。左右に倒れる事を調整するスプリングだ。


このスプリングが切れてしまうと、自立できなくなってしまう。しかし、俺には自信があった。実はこのスプリング、バイクのスタンドのスプリングなのだ。メーカーやスプリング会社が恐らく何万回と耐久テストを行っている。本当は俺が実際にやった方が安心なのだが、時間がない。使い方は違うが信用することにしたのだ。とは言え、内心は終わるまでドキドキものだった。


メンバーも集まり、いよいよスタート。

トップドライバーは、アッキーナ。

昨日の予選で良い走りをしているが、クリス監督は、抑えて行く様にとの支持。おそらくやっぱりアッキーナの体力が心配なのだろう。


スタートは5番目からの高順位スタート。


去年同様、各チーム、最初から本気での走り。おそらくアドレナリンが刺激となっているのだろう、予選よりもタイムが良いチームまで現れる。


我がチームアッキーナは?

その走りは、あれからどんだけ練習したのだろう?と思うほど、軽快な走り。

「倒すのが怖い!」って練習していた頃を思い出すと、ゴールもしてないのに目が潤んできそうな気配さえあったが、こらえた(笑)


何人かに抜かされたが、順調な走り出しだ。


何週かしてピットに戻ってくると、何人かに抜かされた事をかなり悔しがっていた。

「十分十分。」「女性の中ではトップレベルだよ」

と励ましの声をみんながかける。実際もそうなのだ。


電光掲示板の数字は7位や8位をうろうろしている。


小島さんが縮めてくれるよ!ってみんな期待していたいが、さすがに駅伝を走った後、いくら筋肉バカでも・・・・・・・・

それでも、走りには、力がこもっていた。立って乗るなど、自己流の乗り方を編み出し、マシーンを手足の様に扱っていた。

さすがだ。


俺は電工掲示板を1分に1回はチェックしていた。

下がった時は、俺の中だけで落ち込み、上がった時は、ピットでぐったりしているみんなに声をかけ、テンションを上げてもらう。


「ただいま6位です!」


去年もそうだったのだが最初の1時間2時間で勝負の行方が決まる。ここで上位にいなければ、・・・・・・・ない・・・・・・・・・。


これだけは避けたい。


今回の三輪車は、身長の差による、セッティング機能をレスにした。もちろん軽量化のために。しかしそれが、アンガールズ田中さんを苦しめることになった。実は陸上をやっていたとかで、持久力があり、走りもなかなかいい感じに思われたが、あまりスピードが乗らなかったらしい。やはり俺の想像以上に足が長かったためマシーンとシンクロしづらかったのだろう。ほんと田中さんには申し訳ない。


田中さんには一定のスピードで週回数を多めに走ってもらう事にしようと、クリス監督と相談した。


今年は俺も本気だ!監督とは言え、俺の方が経験がある。思った事は、すかさず監督に伝えた。またクリス監督も聞き入れてくれる体制をとってくれたので、本当に助かった。テレビではあんなキャラだけど、実はインテリで繊細な心の持ち主なんじゃないかと、ひそかに思っていた。


4人目のドライバーはRYOEIさん。

本当に申し訳ないが、冒頭でも書いたとおり俺の中でのデーターは0に近い。しかし練習中、とんでもない光景をめのあたりにすることになる。誰より先に現場に到着し準備体操をしている。その中で、なんと倒立をしたまま、静止している。驚くべき身体能力の高さだ。人は見た目で判断してはいけない。この時、RYOEIさんに少し期待したのは俺だけではないだろう。


見た目の通り、人間味のあるやさしい人だ。フジテレビ局内の楽屋前で待ち時間が一緒になるときがあった。そのとき流行っていた、モスのラー油バーガーを個人的に何個か買ってきていたみたいで、大量にあるわけじゃないのに、俺に1個くれた。えっ俺に??と思ったのは、俺だけではなく、同じくラー油バーガーをもらったディレクターAさんもそうだったみたいだ。他のスタッフに話をしていたのを聞いた。


「RYOEIさんがラー油バーガーを買ってきて、残り4つあったんだけど、誰にあげたと思う?俺と松本さんと紳助さんとクリスさん。」ヘキサゴンファミリーもその辺にいるのにだ。すごいうれしかった。


思っていた事は、的外れではなかった。RYOEIさんの番になると、順位があがる、他チームとの差が広がる・・・・本番中、我がチームのエースになった(笑)


電光掲示板は4位!



続く