雨木 シュウスケ
鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク
ファンタジア文庫の「鋼殻のレギオスⅡ サイレント・トーク(著:雨木シュウスケ 画:深遊
)」を読みました。
汚染物質が生態系を破壊し、人類は世界から隔絶された<自律型移動都市>で生きている。その中の
ひとつ、学園都市ツェルニの武芸科新入生レイフォン。
――発端は彼が故郷に残してきた幼馴染みのリーリンからレイフォンに宛てられた手紙。偶然手にして、
そっと開けてしまったのはひとりの少女だった……。
そんなことはつゆ知らず、レイフォンは小隊長ニーナとのぎすぎすした関係、さらに「戦う」ことの意義に
ついて悩み中。一方ニーナも「強さ」とは何か、自問自答する日々を送っていた。
そして手紙は、気まぐれな風のようにあちらこちらと飛び回り――。
強烈大ヒット、最強学園ファンタジー第二弾!
三連続隔月刊行の二冊目だったりしますが、悩める少女と強くて弱い少年の物語です。
前巻にて最強キャラとしてデビューしたレイフォンくんですが、今回も個人としての強さは最強のままです。
強さのインフラが起こるかと思いましたが、そこはそれ事件後行われた模擬戦では見事に負けてしまいました。
いくら個人の力が強くても、戦いはチームにて行われるわけで、殲滅戦ではなく防衛戦。戦略次第では
戦えないことも無いのでしょう。そうでなければ、個々の力で勝っている汚染獣に人類が勝つことなんて
出来るわけないですからね。戦略を張り巡らせて姑息に生き残っていくしぶとさを見せつけられた感じです。
レイフォンくんは模擬戦の勝敗なんて命に関わるモノでもないので気にはしませんが、小隊長であり、
都市を護るために強くなろうとするニーナにとってはショックが大きかったみたいです。レイフォンくんとの
実力差に悩まされてる最中でもあるのに、単に強いだけでは勝つことが出来ないこともまで見せつけられて
混乱してしまう様なんて真面目一辺倒な性格が現れていて実に可愛くありますよw
そういう真面目っ娘が陥る道は基本的に暴走だったりしますが、一人で全てを抱え込んでがむしゃらに
トレーニングに励んだりして、いじらしさともどかしさに悶えてしまいそうですよ(≧A≦)
そんな感じで、ニーナが一人悶々としている間に、フェリとレイフォンくんの距離が縮みつつあります。
料理スキルのないフェイが手料理を作ろうとする姿は、登場時の印象からはかけ離れている様な気が
しますが、ここで乙女らしいことをしておいて好感度を上げておこうかという戦略が見えてきて逆に戦慄を
覚えます。小柄な先輩キャラ、無表情系。しかし、乙女心を持ち合わせ二人っきりの時は茶目っ気もある。
彼が戦闘に出向いている時は健気に待ち続けいじらしく想いを募らせる……。
どれだけフェリを素敵キャラにしたいんですか!Σ( ̄□ ̄;)
今後後方支援に徹するであろうフェイのことを考えて、ニーナの居ないうちに優位な立場にしておこうと
いう配慮はわかりますが、今回の話でフェイのファンが急増したのは確実でしょう。
私としてはナツキに頑張って貰いと思うんですけど、「異性の友達」の立場を確立してしまいそうで残念。
次の三巻は七月に発売するみたいですから、次からはチームワーク強化に向けて頑張って欲しいです。
>>鋼殻のレギオス