林 トモアキ
お・り・が・み 光の徒
スニーカー文庫の「お・り・が・み 光の徒(著:林トモアキ 画:2C=がろあ~)」を読みました。
国立展示場を乗っ取った魔人率いるテログループ。突入した警視庁特殊捜査班と機動隊は全滅。
運悪く展示場にいた神殿協会のクラリカは勇者・翔希とともに人質救出に向かうが、頼みの綱の
関東機関は魔人の急襲によって壊滅に追い込まれる。
沙穂が殺され、貴瀬も捕縛された。その絶望的な状況の中で翔希は、信じられない言葉を耳にする。
「事件の背後にいるのは、魔王・名護屋川鈴蘭……」もはや誰も止められない魔王への道、佳境へ!
魔王候補の鈴蘭が下僕のようにこき使われる、メイド萌への暗躍劇も六冊目です。
そのはずが、今回のメインを張るのは光の勇者・翔希くんに仕える”歩く神意”のクラリカです!
初っぱなからテログループに掴まってしまうクラリカ達。人間の身ながら神のご加護(?)に護られて
容赦ない攻撃と幸運で逃げ切るのは、彼女がつぶやいたダイ・ハードまんまですねw
突飛な行動が多いように思えるクラリカですが、メインに据えられ居るだけに素敵なほどに活躍します!
テロの驚異から抜け出すことが出来ても病院で待ち受ける政府関係者。拘束しようとする包囲網から
脱出できたと思えば、魔人の作った結界に閉じ込められる。次々と襲い来る危機!格好良過ぎですよ!
完全に敵を振り切ることが出来ても、勇者・翔希くんを救うために再びテログループの中へと戻るところ
なんて、自分より強いモノなんていくらでも居るのに、自分の信じる正義を信じて突き進む信念は十分に
”勇気ある者”だと思えます(´ー`)
四大天使を目の前にしても自分の心にある”主”を信じ、貫き通すことが出来るのは信仰の表れですね。
「主は世界を創り、主を信じる者のところへそれを託された!」とクラリカは叫びましたが、これは
関東機関の菊人の言っていた言葉に重なりますよね。世界に幸運なんてモノは無く、慈悲も無く、
ただ在るだけ。
主は完璧な世界を創ったのだから、後はそこに生きる人間が全てを担うだけであると。
菊人には信仰はないけれど、自分の出来ることをして、運が悪ければ死ぬと諦観してますから悟った
感じがしますよね。そういうところがクラリカと重なるところだと思います。もし、今の世界を救うことが
できたのなら、救ったのは魔人でもなく魔王でもなく天使でもない主を信じる人間だったということでしょうw
最後に翔香さん運が悪すぎですw