山の側面がもも色になっていくところをハイジは草はらに座りながら眺めていてそしてそれは毎日見飽きることがない、と書いてあった。
フランクフルトにいてもこのひかりや色が懐かしくて病気になってしまうくらい、からだに染みた景色。
点々と鉄塔が立っている。
雲は空気の層のある場所にしか存在できないんだろうな。
海と島だ、って思って見ているとそういうふうにしか見えなくなった。
スーパーのおさかな売り場みたいに白い冷気がどんどんと流れ込んでくる。
そこにもほんのりと色がついてて、きれい。
そうだそうだ、朝日。
と東を向くとなんだかちょっと夕方みたいだった。
お日さまと夜の闇の境目。
おはよう。