山の夕日 その3
青かったのに、いつのまにこんなに赤くなったのかな、と思う間にもどんどん雲があかくなっていく。
燃えてるみたい。
今までたいせつな夕日はたくさんあるけれど、今日の夕日もそこに加わった。
夕日を見ると、一日が終わるんだ、って思う。
おわりと、刻々と続く変化と。
もう寒い!
風邪ひいちゃうから帰ろ!
という声についに耳を貸し、車に詰め込まれる。
一度くらくなりはじめると闇はあっという間…と思っていたのに山では夕方が長かった。
どんどん山を登っているのなら道理がわかるけれど、ずんずん下っていたのにどうしてだろう。
また霧につつまれる。
運転をしてくれているひとが一緒に景色をみられないのは残念。
いつもそう思う。