山の夕日 その2 | アマヤドリ

山の夕日 その2


霧が峰からの夕日。


みるみるうちに霧がおちてきて視界を覆う。

霧に包まれた景色を見たかった。
霧に覆われた川面、霧にけむるくさはら。
靄の向こうの岩、吐く息も靄に混ざって濃い。
だからすごく寒くても平気で、ずっと車に戻りたくなかった。


白かった月に電気がついたみたいに輝き始めた。

あらゆる青を見た。


完全に陽がおちた。