ほんとうに立ち止まったことがあるか? | アマヤドリ

ほんとうに立ち止まったことがあるか?

つっかえ棒がとれたように、ぽろ、ぽろ、ぽろ、と。
明け渡すわけでも損なうわけでも気休めにして甘ったれるわけでもなかった。
押し黙っていたからといってなかったことにもできないし誤魔化せるのは表面のなにかしらだけできつきつになってゆく半透明の肺は酸素を無視するしかなくなる。
ひとりで耐えたり秘密としておさめる先はどうせがらんどうで風穴だらけ。

だけどやっと。

私のスピードでゆっくり練り上げないとうなずけないことも要因のひとつ。
もっとおばあちゃんちにいるみたいにひとつずつをなぞるみたいにして立ち止まりたい。
次々と流れてくる声や知識や引きずりだされる焦燥は、私の感覚を奪う。
だってやすりをかけられっぱなしだったら、いつか全部粉になっちゃう。

泣いたらいけないなんて誰にも言われたことないのに、なぜためらうんだろう。
だって肝心なときに洗い流せないならもたれかかるしかないじゃない。

両極を、矛盾を認めることでなにもかもを混ぜて薄めてはいけない。