あおい吹き溜まり、
毎日まいにち、劇場にいます。
けれどそんなに大変ではない。
なぜならもうこのことひとつしかできないから。
いつもは一日に行くべきところがいくつかあって、それぞれが楽しかったり大変すぎたりはいろいろだけれどもとにかく抜きどころもなくて、移動時間にもはらはらしちゃうから心によくなかったのかも。
けれど今の私にはもうこれひとつしかできない、ここにいるしかない。
じたばたせずに済む状況のなかただじっと待つ。
昔、四方を高い壁に囲まれた世界で生まれた4人の子供の話を書いた。
ここの中庭は空まで吹き抜けている。
こんなふうに砂利が敷いてあって、小さなテーブルと椅子が置いてある。
何故かいつも水のにおいがするからここに座るとプールを思い出す。
夏の、ちいさなホテルのプール。
目に痛いくらいまっさおな。
それから肌のやけるにおい。
求めているものはなにか。
踊りのこと、わたし自身のこと、まわりとわたし、これからの時間。
ここ何ヵ月かでパンケーキの空気みたいにぽつぽつと浮かび上がってきていた取っかかりを観察し辿ることを、ちょっとお休みしてみている。
一回がーっとかきまぜちゃってもいいと思ってる。
…と書いた途端あれこれが頭にじわじわ迫ってくるのだけれど。
間違ったあやとりの結び目は複雑に絡まるとなかなか爪では解けない。
今は単純な時間にでも丁寧につきあって、こころを動かすことを探したり、構えない感覚のなかに流し込んだり、普通の会話をしたり、したい。
…とそれはただの怠けなんだろうか。
すっとやわらかく。
ただ、やさしくなりたいのかも。


