夢/殺戮を正す
夢。
※気持ち悪い内容なので、怖い話が苦手なひとは読まないでね
友達のような、知らない人のような男の子2人とその町に行く。
どうやら私はその町で起きてしまった連続殺人事件の犯人の狂ったおばさんを何とかするためにつれてこられたみたい。
知らずに私はその町にわくわくしながら着く。
日本でもどこでもない、よくできた映画のセットのような町。
ドイツから帰ってきているAがいて、その町のカフェのようなお菓子屋さんのようなところに連れて行ってもらって買い物の仕方を教えてもらう。
私は半分は何も知らなくて、半分はこれから起こる恐ろしいことを知っている。
過去の傷痕のような時間に紛れ込まなきゃいけないことを知っている。
突然その時間のなかに引き戻される。
大勢の大人がいるのに、そのおばさんをどうにもできず、みんなばたばたと殺されてゆく。
私は殺されるシーンを見るたびにその時間を逆戻しにして、被害者と自分を置き換え、恐怖と痛みを自分にうつす。
なかなか自分とひととを入れ替える作業がうまくいかなくて、何度も小さく過去に戻っては散弾銃でうたれなきゃいけない。
死ぬほどの痛みではないけれどちくちくと痛くて、それに恐怖はいつも同じだった。
何度も過去をやりなおすたびに少しずつはじまりに戻ってゆく。
どこでおばさんをやっつけられるかを見極めなければいけない。
私の半分は恐くて痛くてもうこんな景色は見たくないのだけれど、あとの半分は機械のようにたんたんと仕事をこなしてゆく。
ある景色で私はおばさんの頭を真上から見ていた。
今しかないんだなあ、とゆっくり考えて、頭のてっぺんにケーキ用の長い錆びたナイフを突き立てる。
乾いて固くなった粘土みたいな手ごたえで刃先が沈んでおばさんは今までと全然ちがう動きをし出す。
何故か耳は聞こえなくて、景色はゆっくりと動く。
私の半分は一刻もこんなことをやめたくて目をふさぎたくて叫んでいるのに、私の手はナイフを抜くと、おばさんが動くのをやめるまで頭のかたちを変えていった。
ケーキみたいな形に切ろうとしていたみたいだった。
おばさんが動くのを止めてあげなきゃいけない、と思った。
今やめたらおばさんはすごく痛いだけだ。
終わってぼろぼろに疲れてた私の様子をその2人の男の人は知っているのか、でもあえて普通に楽しく車に迎えてくれた。
からだぜんたいが濁ったみたいなのに、芯の部分だけはずっと透明に感じやすくなっていて、小さな綿毛みたいだった。
怖い夢だった。
誰かを傷つけてみたいという願望は、今のところ私には全くありません!
信じてね~!!
