夜がやっと終わって、けれどまだ色のない、青だけに包まれた街を見たい。
それを見逃しているのは毎朝わたしがなまけているからにすぎないのに、まるで遠い憧れみたいに想う。
からだ中が染まってちぎれるくらいまっさおな時間を、何も言わずに歩きたい。
そうしたらなにが膨らんでくるのだろうか。
泣きたくなったり、誰かにその景色のことを話したくなったりするのだろうか。
それともからっぽになるくらいに染め抜かれてしまうだけ?
いま、この部屋のことが理解できないのにどこに出かけていっても同じだ。
けれどこの部屋から出ないとなにも始まらない、というのもほんとう。