長い時間 | アマヤドリ

長い時間



甘やかしきるしか手立てがなかった。
未来はないって知っていたけれど、
今を失うまいと必死だったから。
優しかったわけでも大人だったわけでもない。
ただ、面倒だと逃げていってしまう背中を見るのが恐かっただけ。


忘れることは簡単じゃない。
だから忘れなくていい、と自分を赦す。
そのかわり、そのぶん、微笑むことを増やせばいい。

さざなみがたったら、目を閉じて、
優しい時間を思い出せばいい。

おもいではそのためにあるんだもの。