本番初日終えました
リハーサルの時間に少しでも感覚をつかみたくてもがいた結果、1日を終えたら少し楽しくなっていることに気付いた。
あんなにやみくもに迷い息詰まっていたのに今は楽しい。楽しいね、と口をついて出てきたことばに自分がびっくりしたくらい。
できなかったことが少ーーしは流れの中でできるようになっているし、意識するということばかりに集中しないで済む一瞬がある。
このほうが気持ちいいや、と思っても気を抜くとまたあれあれ…って失くしちゃうけれど…。
もどかしいなぁ。
眉間に皺を寄せなくても真っすぐ相手を見つめられるようになった……ような気もする。
できなかったことができてゆくことはいくつになっても喜びにつながるんだな。
身体的にももちろんだけどそこになんとか意識を持ち込んで細かく丁寧に感じようとするから「もしかして今のこれじゃない?」と感じた瞬間は飛び上がるくらいうれしい。
求めていたことだから余計に。
かといって。
楽しいとか気持ちいい、に誤魔化され目を塞がれがちな私のこころや身体になんとか綱をつけて大事な場所にいちいち引き戻さなければ危険だ、ということも忘れちゃいけない。
お調子にのるとすぐに自分のできることだけで動こうとする。
楽しいぞーって自分勝手にばらけちゃう。
感じているのかその感触がひとりよがりな想像にすぎないのかわからなくなるから。
ほんものってなにか。
世界のほんものはなにか…とか考えたらわからないし、手に負えない。
でも私のなかにほんものをきちんと見いだすことができたら、ぐんと何かに近付けるんじゃないだろうか。
私がほんとうに感じていること、嘘や表層だけになるはもちろんのこと、つもりのない嘘や甘い空想に惑わされないように真の、芯、に耳をすませるように。
もしかしてこれはだいぶ前からの私のテーマだったのじゃないか、と帰り道に思う。
薄ぼんやりと、まず自分を掘り返すことからはじめてみようと思っていたあの感触は確かにここに繋がっている。
まだ、なんだろうなんだろうと探ってばかりだしことばにもできないくらい曖昧(ことばにしようとしても今までのことばから抜けることがまだできない)だけど、確実に。
きっと、いつのまにか自然にしみ込むように得られることではない。
とにかくわしづかむしかないし、同時に細やかに選びとらなきゃいけない…。
難しい。
初日終えたくせにこんなこと言っちゃいけないんだけど。
本番どうだったんだろ。
とにかく夢中でした。
見せることを忘れるような無我夢中ではもちろんないけれど…出来得る限りの真剣さであそこに在ろうと思った。
毎日からだがわさわさして眠れない。
神経が世界とのつながりを求めようとする。
街のおとや、背もたれの感触、におい。
休みたいのになぁ。
もうからだ中痛くて。
でもなにかが抜けてるといいな。
余分なものが。
澄んだからだになりたい。
響くように。
