回想
ああ、いやになっちゃうな。
簡単に身を躱す鮮やかな色に目を眩まされるのはもうたくさん。
もしかしたらそれほどに私のこころを揺さぶるものはほかにないのかもしれない。反射のように、手を伸ばしてしまう。
指が空をつかむたびにまた輝きが訪れるのを待つ。
待ち続けることがいちばんわたしをだめにするということを再確認するのに簡単には目を離すことができない。
なぜ少しけぶるような色合いにひかれるのだろう。
グレーがかった色や霧のかかる朝の水辺。
いろんなものが含まれている気がするのかな。
反対に、見るわたしの目を澄ましてくれるからかな。
きっとあのとき朝の海をみに行きたかったのもこのためだ。
私をはっきりさせるためには、好きだと思うものをくっきりとこの目に映しこむこと。
すぐ水面の下で、ひかりたちが波のいちばん高いところに上り詰めてはどこかにとける、そのくりかえし。
あんなに無防備までに無邪気ないのちを見たことがなかった。
今日はまたスパイラルホール。
ノマドに出る友人を見てきます。
