幻覚
夜になって熱がまたあがる。
39度。
あまりごはんを食べたくないけど少しお腹にいれて、それからお風呂にも軽く入る。
もしかしたらインフルエンザではないかと疑うけれど、それにしては熱が高くない(私のインフルエンザは41度くらい出るから)。
でも夜中起きたときに、どうしようもなく妄想がふくらんで苦しめる。
誰かが私の吸う息にいろんなものを混ぜてみているのだ。
それは甘かったり、がさがさしたノイズだったり、引っ掛かる濃いボーダーのようなものだったりする。
その空気がのどを刺激して咳がとまらない。
苛立つし、悲しくもなる。
誰がそんなことをしているのかはっきりと意識する。
昔、感情の行き違いのあったおとこのこだ。
余計に泣きたくなる。
けれど呼吸を整え、落ち着くともちろんそれがただ寝呆けの妄想だったことがわかる。
もし私がインフルエンザでも、あの薬は飲ませないでほしい。
あたまが勝手なことを考えてどうにかして飛び降りようとしてしまうかもしれない。
前髪が濡れていた。
からだのどこも濡れていないのに。
でも触ると濡れてなんかいなかった。
ただ髪の毛の温度に比べておでこが熱すぎただけだ。
電気をつけると、いろんなものに染みが見えた。
まるで、皮膚にあてると奥底に潜んだ染みの先駆けをみせてくれる、あの映像みたいに。
白い壁にも木目の扉にも淡い色のじゅうたんにも、染みができていた。
あまりおなかもすいていないのになんとか元気になろうとしているのか、夜中の2時なのに夕飯の残り物を食べてみた。
夜中のこの出来事はきっと朝になったら忘れてしまう。
だから、書いておく。
39度。
あまりごはんを食べたくないけど少しお腹にいれて、それからお風呂にも軽く入る。
もしかしたらインフルエンザではないかと疑うけれど、それにしては熱が高くない(私のインフルエンザは41度くらい出るから)。
でも夜中起きたときに、どうしようもなく妄想がふくらんで苦しめる。
誰かが私の吸う息にいろんなものを混ぜてみているのだ。
それは甘かったり、がさがさしたノイズだったり、引っ掛かる濃いボーダーのようなものだったりする。
その空気がのどを刺激して咳がとまらない。
苛立つし、悲しくもなる。
誰がそんなことをしているのかはっきりと意識する。
昔、感情の行き違いのあったおとこのこだ。
余計に泣きたくなる。
けれど呼吸を整え、落ち着くともちろんそれがただ寝呆けの妄想だったことがわかる。
もし私がインフルエンザでも、あの薬は飲ませないでほしい。
あたまが勝手なことを考えてどうにかして飛び降りようとしてしまうかもしれない。
前髪が濡れていた。
からだのどこも濡れていないのに。
でも触ると濡れてなんかいなかった。
ただ髪の毛の温度に比べておでこが熱すぎただけだ。
電気をつけると、いろんなものに染みが見えた。
まるで、皮膚にあてると奥底に潜んだ染みの先駆けをみせてくれる、あの映像みたいに。
白い壁にも木目の扉にも淡い色のじゅうたんにも、染みができていた。
あまりおなかもすいていないのになんとか元気になろうとしているのか、夜中の2時なのに夕飯の残り物を食べてみた。
夜中のこの出来事はきっと朝になったら忘れてしまう。
だから、書いておく。