12:43 | アマヤドリ

12:43


両親がおばあちゃんちへ行ってしまい、そうなると私の生活はいっきにこもったものになる。
別に普段そんなにお話するわけじゃないのに、変なの。
広いうちにちゅんとふたり、なのにちゅんは昼間仕事で家を空ける私に対して厳しい。
今朝もまだ暗い居間で、ステルス戦闘機みたいな低い姿勢で私を待ち構えてた。恐いよぅ。

ネロリの香りのするオイルをあたためながら録りためていた新日曜美術館を見る。
尾形乾山の回と、花やミジンコの絵を描く堀さんの回。
青い芥子の花の美しさがまだぼんやりと風をつくっている。
あおが好きだ。
あおの持つ透明感も、とおくに抜けるかおりも、狂気も。

絵を描きたくなる。
何を描きたいか、がみつからないけれど。


雪の国に旅立つひとにメッセージを送る。
インドに旅立つひとにも。
旅がしたい。
けれどここにいて、たたんだり、分別したり、濁りをおとしたり、端をそろえたりも、今のわたしには必要なのだろうとわかってもいる。

どこにいても、あたたかに眠ってくれますように。