色のうまれる
いつもより早く会社へ。
起きるとまだ真っ暗で、いつも私が居間にはいると必死に飛んでくるちゅんもまだ枝でぼけっとしていた。
藍色に紅が混ざりはじめた東の空は染めたての生地のようで、色がさらされてゆくのをココアを飲みながらゆっくり見ていた。
色が生まれはじめる朝と色が沈んでいく夕方とではこんなにも違う。
小学校からビデオと全員のお手紙が送られてきた。
手紙書くぞ、って言われたときのあらゆる反応を想像すると可笑しい。
みんなにとってたった2回の私との出会いはどんなものになったんだろう、と思う。
ビデオを見ながらもう一度、なんだか泣きそうになった。
子供たちは知らないんだ、どんなにかたくさん、自分たちがもっているかということ。
そう思うのは決して、その時代をすぎたからこその傲慢ではないと思う。
どれだけのものをもっているか、彼らはしらない。
変わり得るということ、それだけですごいし、だからフリーでいてほしいとも思う。
まぁ、毎日接していたらそんな甘いことも言えないのだろうけど。
どれだけ自分が特別なものかを知らないのは決して子どもだけではない、かもしれないな。
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はるはあけぼの、
というあの色彩のつらなりが好きだ。
