かえりみち | アマヤドリ

かえりみち


塗り重ねて純白にしてもそのおくにひそんだ誤魔化しはたちまちあらわれてしまう。
ごまかし、と意識していなくても。
ほんとうのことばを並べても根本がねじまがっていたら沼に建てたお城のように傾いたり、足元が濡れたりしまう。

なんども間違って、なんども誤解をくぐりぬけて、そして自分さえ気付かなかったところにたどりつく。
どうしてはじめから、ここから生まなかったのだろうと首をかしげる。
その作業の前はそこにとびらなんかなかったもの、とつぶやく。
20年も前から迎え入れようとしていたのに、というかおをしているけれど確かに。

めぐりめぐっておなじところに帰ってきたはずなのに景色がちがう。
たったひとつのそのことがもういちど振り返るその視界をすべてかえる。


たいけんをいくつ、みつけだせるのか。
さらいなおしながら。