無事納品、さよならありがと。 | アマヤドリ

無事納品、さよならありがと。

とうとう3年間携わってきたプロジェクトが終結。
…と言ってもアルバイトの身だし、雑用しかしていないのだけれども。

日本一の規模の現場だったから最後のどたばた加減もすごかった。女の子も明け方3時4時まで働いてタクシーで帰り(または近くのホテルに泊まり)次の日出勤、ということを2週間くらいやっていた。
私の腰痛は稽古でではなく図面へのはんこ押しと帰りのタクシーのせい(だと思う)なので情けないし労災隠しなんじゃないかと今書きながらどきりとした。…けどもうたいしたことないかんじなので、時効です。

ひとつのたてものができあがるといつも、自分が建てたみたいに嬉しくなる。
できあがってもうそこに用事がなくてもわざわざちらっと見に行ったりも、よくする。あのたてものはどんなふうに使われて、どんなふうに飾られて照らされて、どんなふうに古びてゆくのか。
たてものをつぶさに眺め回しにやにやしてるなんて変質者みたいだけど、それどころか今やよその工事現場を覗いてにまにましたりクローラークレーンとラフタークレーンの違いが説明できたりしちゃうから立派な工事現場フェチだと思う。


胸のうちに愛をひそめつつも、なかなか職場のひとたちにそれを見せられない私。
私はいつも、自分がこの仕事いっぽんに打ち込んではいないことに後ろめたい気持ちになって、ひとに対してまでひっこんでしか付き合えなくなってしまう。
踊りが大事だから仕方ない、って思いつつも、何だかそれも淋しくて、さみしいから余計に触れるのが恐くなる。
そんなこと考えるほど暇なのかと叱られそうだけど。

近ごろちょっと職場がぴりぴり(というかビリビリ)していて尚更自分と職場の人との関係を諦めかけていたのだけれど、お疲れさま会でまた、諦めることなんかなかったんだな、ということに気付いた。
もうみんなばらばらになっちゃうけど。ドバイに行くひともいるし。

だけどこの仕事をしていればまた、縁があれば出会えるだろう。


たてものをお客さんに無事に渡したあとの土曜日、いつものようには現場に職人さんたちがいなくて淋しかった。
缶コーヒーをくれるおじちゃんや毎週私がいる時間を見計らってビニールテープを事務所に取りにくる全身入れ墨のお兄ちゃん、右手がどっちだかすぐにはわからないおじさんや「グッドモーニング」を了解、という意味だととらえているらしいおじさんや。

たのしかったな。
たのしかった。


再来週からは新しい職場へ。
大好きな美術館の近くだから、通っちゃうかもしれない。