夢/虫たちとちゅん、胎児 | アマヤドリ

夢/虫たちとちゅん、胎児


ちゅんの夢。
ちょっと気持ちの悪い夢です。虫がきらいなかたは、薄目で読んだほうがいいかも。

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ちゅんは小さな箱に入っている。
なぜか箱の中には虫がたくさんいて、ちゅんの喉元までぞろぞろのぼったりおりたりを繰り返している。
黄緑でひしがたの、堅い殻を持った虫。ちゅんはそのことをあまり気にしていないようで目をくりくりさせている。
以前よりその虫は大きくなっている。
以前、というのがその夢の中で作られた過去なのか、本当に過去にみた夢なのかわからない。こういうことはよくあるけれど、一瞬のうちに過去の時間が作られてしまうなんて、脳みその時間の認識なんてあてにならないものだとよく考える。

ものすごく気持ちが悪いのだけれどちゅんが可哀相だから箱に手を入れてちゅんを掬い、虫を追い払う。
虫は四方八方に逃げあっというまに部屋の隙間のそこここに入り込んだ。
また次見つけるまでにあそこで成長するのだろう、とぞっとする。

ちゅんを見るとまだ何匹かが羽根のあいまでもぞもぞもがいている。
全身とりはだをたてながらちゅんを振るうと虫は飛び散っていったが、1匹だけ私の右手の親指と人差し指のあいだにはさまったままになっている。
手を思い切り振っても虫はそこにくっついたまま動く様子がない。
よく見たら私の手が嫌悪感でか硬直していて指がまがっているため、そのしわに虫の足が挟まっているのだった。
左手で右手を無理矢理開くと虫はまたも、あっというまに消え去った。


ちゅんを見るといつのまにか胎児のようなピンクのかたまりになっている。
羽根は抜け落ち、目玉もくちばしも取れてしまって、皮膚は指で触れるとくっついてきてしまうくらい、痛々しくひりひりとしたものになっている。
こんなになっちゃって、ちゃんと元どおりになるだろうか…と心配になる。
だけどそこには、もし現実にそんなことになったら感じるであろう絶望や悲しみはない。
いつか治る、と思っているからなのか…?

皮膚が破れないように、だけど寒かろうと思ってそっとそっと手で包んであたためる。

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また、可愛がってるものが胎児になる夢だった。
頻繁に見るこのパターンにはなにか意味があるのかな。
私が大事にしてあげないとこのこは生きてゆけない、という関係を無意識に望んでいるとか。
…わからない。
自分がたったひとつの存在でありたい気持ちは弱くはないと思うけれど、そのために相手をこんなかたちで束縛したくはないのにな。

それから虫も。
大量の虫の夢を久しく見ていなかった。
またひしがたで黄緑だった。

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朝起きたらちゃんと元気なちゅんがいたので、ご安心ください。