なつへのとびら
友達と話して、それが大きな推進力のもとになった。
いっぽうは夢みたいな部分を明るくひきあげてくれた。
もういっぽうは、もっと深く、もどかしさもともなったうれしい歯痒さ。
私にできることはまだまだある。
そのことだけは十分わかっている。
私がたくさんの希望を持っていることも、感じている。
渇望がもう少し絞り込まれるといい。
なんて透明なあおの景色。
こんなきよらかなあおに包まれていることを、あのワゴン車は知っているのだろうか?
八百屋さんの野菜たちは知っているみたいに見える。
白いいえの屋根の樋は、ことさらとりあげることでもないからつんと鼻呼吸をしている。
今日、いちにちが終わる。
そのことに気付いて立ち尽くしたのはいくつの時の夕暮れだっただろう。
青空のひかりが消えてゆくとともに今日が終わる。私が一日なにをしていても関係ない。
また明日空は青くなるし私はなにごとかをする。でもそれは関係なかった。
今日が終わってしまう。
二度とない今日が、今終わる。
そのかなしさをことばやかたちにできるほど大人ではなく、だけど固形にして飲み込んで終わりにできるほどこどもではなかった。
かなしくて、どうしようもなくて、じっと縋るように暗くなってゆく西の空をみていた。
夜がきて私は泣いた気がする。
どうして泣いているか誰にも説明できないから、隠れて、だけど長い時間。
こころにはなみだの説明は流れてこなかった。
だけどおとなになった私だけがその姿を見つめて包んでいることを、ちいさな私はしらない。
