ひとりぐらしは、とってもできないなぁ、と、こんなときに思う。
ベランダはひとりをことさらに思わせる。
強い日ざしがつくるひだまりに、足をのばすことができない。
からからになった植木たちにお水をあげていたらちゅんも水浴びをしたそうにしていたのでボールに水を注ぎ、今日はみんなにとって暑すぎるよね、とはなしかける。
つつかれた手の甲に汗が染みて、私もシャワーを浴びようかな、と考える。
こんなに風が強いのに長くベランダの外まで伸びた枝は折れずにその度しなる。
洗濯物が吹かれてさおがきいきい鳴く。
夕闇のなか揺られた船たちが桟橋をこする音を思い出した。
誰かこのなぞを解いて。