事件、好奇心を宥めること | アマヤドリ

事件、好奇心を宥めること

六本木でのリハーサルに向かうときに路上をホースで流しているお兄さんを見かけた。はじめはビールの匂いがしていたから大量にビールをこぼしちゃったのかしら、と思ったけれど歩いていくうちに水が赤く変わってゆく。
なんだろうと前方を見たら道路が血塗れだった。
角のところに外国の男のひとが肘を押さえて座り、警察官と友達らしい女の人がそれを見守っている。
押さえている布も真っ赤、どんどん足元の血も広がっていって、大変なことになっていた。
警察のひともいるし、本人も冷静だったから大丈夫だろうとその場を離れてリハーサルに行ったけれど。
私より一瞬早くリハーサル場に付いていた女の子はそのひとたちがまだ喧嘩をしているところを通りかかったらしい。その女の子とは行き掛けのコンビニで会って、あとでね、と言ったくらいだから、その間のほんのわずかの間の出来事だったんだ、とどきどきする。
喧嘩して腹がたったからって刺しちゃうなんてなぁ…。
私はわりと切れ味のよいかんじの金属が恐くてそういうのを見るとつい自分の肌をあててしまいたくなるんじゃないかと、恐くなる。
どういう心理なのかな。よくわからない。
破壊衝動とか危険なものが好きとか、傷つけられたいとかいうこととはまったく違う。私はどちらかというとそこの対極にいると思う。
じゃあなんなんだろう。恐いもの見たさ…?

ベランダから下を見ると、絶対に飛び降りたくないし飛び降りないに決まってるのに、何かの弾みで飛び降りてみようかな?という好奇心に負けちゃうんじゃないかとふと考える。
ああそうだ、好奇心。こんなになっちゃったらどうしよう!恐いけど、でもどんなだろう?いや、ないない!だけどもしなっちゃったら?
それと同じことで、空っぽの貨物列車がホーム際を走っているのも見ないようにしている。飛び乗れないに決まってるのに飛び乗ってみちゃいたい衝動に負けるのが恐い。負けるわけないんだけど。

だけど私のその好奇心みたいな変な想像力は他の人にはまったく向かない。
やってみちゃったりして、なんて一切考えられない。ひとの肌を突き刺すなんて想像するだけで足がぞわぞわして歯も浮いちゃう。
うー。




今日はちゅんの爪を切ってあげるのに手間取っててまどって仕方なかった。
指が細いからどのくらいでつかんだらいいのかわからないんだよー。爪もどこからが痛いのかわからないし。
ちゅんも嫌みたいで足をグーにしちゃうから余計に切りにくい。

自分のことならわりと痛いこと平気なのにな。

と、全然話がちがくなっちゃった。