夢/水たばこ、菩提樹
夢。
見知らぬ街の中央駅にいる。
その駅を出たところにはたくさんのお店が連なっていて、友達はその中の一件をまるで自分のもののように使っている。
アジアのような中近東のような家具のおいてある、少しくすんで深くなった朱色を基調としたお店。
奥の方で友達はタバコを吸って話している。
私だけが女の子だったのでどうしても同室にはいられない規則があって、御簾を挟んだ隣の部屋にいなくてはいけない。
隣の部屋の橙色の光が細かな隙間からゆらゆら私の頬に、そして瞳にも差す。
私が瞬くたびに瞳がきらきらとおき火みたいに輝いて友達に届いているのを感じる。
私は菩提樹の花のかおりのするタバコをふかしてその輝きをやわらげようとする。
あまりにきらめきすぎて、この話や関係を壊しそうな気がしたから。
