夢/未来の福岡、並列を写す | アマヤドリ

夢/未来の福岡、並列を写す

昔住んでいた福岡の夢。

駅から出るとレンガでできた豪邸があって、そこを抜けるとうちがある。
母があら、もう抜けられなくなったのかしら、というのでのぞきに行くとちゃんと脇道として階段がうえへ伸びていた。
天気のよい日でその階段の手摺りの鉄の匂いがする。

高台にあがって見渡すとすっかり変わった懐かしい場所。
一番に景色のよいところまで登りつめた私は、福岡タワーは福岡ドームと一緒に移動したんだよ、と父に言う。そんなまさか、と父は言うも、眺めの中にタワーがないことに気付いて、ほんとだ…とつぶやく。

未来の都市のようになっている。
斜めに突き出した槍のようなたてものは鈍い虹色に輝いている。
単純な色に塗り分けられた細いタワー状のたてもの。
だけど雲や空だけは、なににも影響されず昔のまま。
濃い青と洗いざらしみたいな白で街を圧倒していた。

私はカメラを出してあちこちを切り取る。
見たことのない未来のたてものも、ソフトクリームやさんのただ白いアイスの部分も、公園に並ぶ七色の椅子も。
撮るたびに母に見せて面白いねー、ということばを期待する。