モネ展/白の明暗、白の彩り
モネ展ではっとさせられた絵のひとつが「かささぎ」だった。一面の雪景色に低い濃い色の木の小屋が左右にのびていて、その門にかささぎがぽつんととまっている。
説明がきに「それまで白という色は“何もない”という概念だったのに、モネはそこに様々な色の光を見いだした」というようなことが書いてあってはっとさせられた。
私はモネをパステルカラーの印象的なひとだと思っていたけれど、それは逆のとらえ方だったのかもしれない、と。
あのいろどりは存在する色を薄めた結果ではなくて、光のなかに色を見いだした結果だったんだ。
白には明暗による濃淡があるけれどもそれだけじゃない。
光の三原則を知るもっと前から白という色のなかにはたくさんの色をみることができる、と感じていた。
たいていはその白によって寒色と暖色に別れてしまうけれど。
だけどはっきりと中立な強い白はちゃんと七色の粒で構成されている。
でもそれを言えば黒も七色なんだよな…。
これはあくまでも感覚のことで全然ほんとうとは違うのかもしれないけれど。
色と光の関係のことを感じるのは楽しい。
モネの目に映ったこの大気のなかに踊る光すべてを感じることはできないけれど、私の目に映る景色にその色彩を加えることは素敵な体験だった。