潜水 | アマヤドリ

潜水

ちゃんと社会復帰しなくてはな。
ちゃんとお買物をして、部屋も変えて、灯りをともさなければ。

多分ずるずると堕ちることは簡単だ。このまま布団をかぶって部屋を閉ざしていればいいんだもの。誰も邪魔しない。都合よく出掛けて疲れたらまた舞い戻ってくればいい。

きっと暗やみでばかり目を開けていても、日なたに出ていったら目が眩んでしまう。
聞こえるのは換気扇から漏れる音だけ。
私とは関わりのない人のくぐもった笑い声だけ。

そんなの、イヤなんだ。
ずっとこんな風にしているつもりはないんだ。
だから。