とおい国のちいさな島 | アマヤドリ

とおい国のちいさな島

ku:nel (クウネル) 2007年 01月号 [雑誌]

ku:nelの11月20日発売号は、「ムーミンのひみつ。」という表紙ではじまっている。

これは!とお昼休みに買いにいって、お昼休み中パンをかじりながらトーベ・ヤンソンの世界にひたった。


今ちょうどトーベ・ヤンソンの短編集を読んでいるのだけれど(この次はこのブログの横にも載せている島暮らしの記録を読むつもり)、彼女の作品の中でぐっと胸をつかまれる部分、感覚の出所が少しわかったような気がした。

ムーミンにもそれを感じていたのだけれど(だからとっても好きなんだけど)短編集でその正体が水からあがり陽に照らされたみたい。


嬉しかったのは雑誌に載っていたトーベ・ヤンソンが晩年過ごした無人島の雰囲気が、昨日の夜まさに読んで私が想像した、ひとり暮らしの島の小屋にリスが訪れるお話の小屋とものすごく似ていたこと。

屋根の色や海までの距離、建物の高さや形、裏庭の湿った感じ、薪の積み重なり、空の色、苔のかんじ。

あの場所から彼女はリスをみたんだろう。

海や、庭の花を眺めたんだろう。

あんまりにもしっくりいっていたのでまるで当然のこと、自分自身の感覚のことのようだった。

もちろんこんなことひとりよがりに過ぎないとは分かっているんだけど。

私が近づいたような気がしているだけ。

でもその体験はとっても素敵なものだった。(そしてそれは、まだまだ彼女の本を読むたびにおとずれるのだろうから、わくわくする)

実際にこの島を訪れてみたいけれど、こんな風に雑誌に載ってしまったらきっとおとずれたいひとはいっぱいになっちゃうんだろうな。

今のこの感じを実現しにいきたいけれど、それにはもっとひっそり、がいい。


ムーミンの話の中でとても好きな嵐の中のフィリフヨンカのお話とか、このいくつもの短編もそうだけど、この島で暮らしたことがどんなにか彼女をじっくり染めたのか、と思う。

それを愛しくかんじる。


だって本を読んでいるとその生活それ自体が、私にも染み込んでくるような気がするんだ。