憧れみたいに見つめる、照らされたきみ。 | アマヤドリ

憧れみたいに見つめる、照らされたきみ。

先週の終わりに友達Kちゃんのライヴを見に行った。
Kちゃんのライブは2度目。

いつも笑い上戸で、でもあまりお話を自分からする方じゃない。ほわっとしていて、色が白くて髪も茶色で色素が薄い。だけど地平線を見ているような、遠い涼しげな凛としたまなざしを時々、する。
ときどき、似ているといわれる。色素の感じとか、多分よく笑うところ。ナチュラルなところ。(私はナチュラルというより、野生的…??)

いつもはうふふ、って笑ってるKちゃんなのにステージに立つとかっこいい。途端に歌手になっちゃう。普段も瞳に表れている太い水平線はこれなのか。って思う。
のどじゃなくて、眉間のおくのほうから、そのまなざしと一緒に声がとどく。
ざわざわざわ、って鳥肌がたつ。
きゅうって、なんだかうらやましいような気持ちになる。
歌うことは永遠に憧れに終わるであろう、そのことに対してかしら。
なぜかなぜか、こうして思い出していてもちょっと切なくなる。
本当はもっと仲良くなりたいんだ。だけど私はあまりおしゃべり上手じゃないからなかなか距離が近づかない。

歌うってすごいなあ。
うたうようにおどりたい。
語るようにおどりたい。
涙をなでるように。
深呼吸のように。
荒波のように打ちたい。

歌のときの表情や手のしぐさや足のかんじもただの見せ掛けのカッコウじゃ、私はいやだな。
Kちゃんはいつもちゃんと地面を踏みしめてる。実際どう思っているかは分からないけれど私には何かをもらって歌っているみたいに見える。手は自分のこころのゆき場をなぞっている。
そりゃあ、歌手だもの。演出もあるだろうけれど。
そこに嘘がないから軽くない。見ている私の気持ちにおかしなずれが生じない。


見つめることに必死で涙はうかばなかったけれど、眉間から涙はワープして、鎖骨の真ん中のくぼみのちょっとしたにうるうる溜まってた。