模型の街
もしかしてあれは妹なんだろうか。よく夢に出てくる女の子。
薄暗いのは世界全体が不穏な空気に包まれているから。街のあちこちに兵隊がいる。兵隊といってもみんな、とても訓練された、意識からの軍人みたいな人たち。
誰も外には出ていなくて、もう小さな施設のようなところにしか人は残っていない。
今の地理と昔の地理を照らし合わせようと、私はその街の模型を一生懸命見てる。館長さんがそれを助けてくれる。
分厚い壁の向こうにはひとがいるけれど、もうあまりお互い通じ合う気がしない。何かで、みんな変わってしまった。
色んな方向からその模型を見て、かろうじて残った地形と記憶を重ね合わせる。
いいんだ、合ってる。
四つ角(新宿の西口のガード下の交差点)で私は麺を食べている。母と弟(妹からいつの間にかすりかわった)もいて、母は何故か近所のおばさんにご馳走してもらうことばかり考えているらしく電話でそんなことを言っている。
あたりはいつのもの新宿なんだけれど、しばらくここを離れていた、という感じ。
りえちゃんととこちゃんが、近くのゴミ箱に入っていたカップラーメンの箱を見て、あれ、新発売かなあ?とうわさしている。
ガード下はセピア色になっている。
通りの向こう側には渋谷みたいな大きな画面がある。
裏路地の出会いがしらのところで妹が言葉遊びをしている。