まんなかにかえる | アマヤドリ

まんなかにかえる

想像力のことを考えた。
毎日ぼんやり大まかな感覚で生きてる感じがするから今日は外にお使いに行くたびに空ばかり見てみた。
雲をみて魚の泳いだ後のしぶきみたい、と思い、あ、こんなのはまったく想像力でもなんでもないよ、と思い直す。
空にはいろんな色が実は混ざってるなぁ…だけどこれはただの観察か…とはっとする。
そういえば酸素の色が青だから空は青いんだったと思い出しては、これもただの知識、しかも子供図鑑の!と我にかえる。

想像力のことを考えながら空をみつめたけど、何だかわけがわからなくなった。
結局最後はただそのままを目に映すことにした。
呼吸と同じ。
染まるまで。
地上の空気をすっていた私の肺と体中の血管が全部換気されて青に染まるまで。


教えてもらった本を探したのだけれど在庫がなかったから『偶然の音楽』を買ってみた。

一度からっぽになって自分のすべてを捨ててみること。
それがポール・オースターのやりかたのひとつなのかしら。