17:18 | アマヤドリ

17:18

心がざわざわしたり必要以上に焦っていたり、

何かが間違っていて行く手に白い壁ばかり見える気がするとき、

冬の夕暮れ時みたいにものがなしい気持ちが消えないとき、

よくムーミンの本を眺める。


ぱっと好きな巻を手にとって、ぱっと開けたページにすっと溶け込む。

どうやってまっとうに戻ればいいのか教えてくれる。

もやもやを消し去るわけでもなく、ちゃんとそれを包み込み、おさめ、水平に歩けるところに降ろしてくれる。

時間のねじをゆっくりにしてくれる。

丁寧に生きることを思い起こさせてくれる。


必要以上に優しくない。でも必要なだけ、優しくなれるって思い出せる。



踊りでもいい、絵でもいい。

音楽でも、

ただ接して話すことでも。

こうして文章を通じてでもいい。


私がしたいことのひとつは、こういうことなんだ。



だってなきたくなるから。


懐かしいみたいに、こころが手を伸ばすから。