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心がざわざわしたり必要以上に焦っていたり、
何かが間違っていて行く手に白い壁ばかり見える気がするとき、
冬の夕暮れ時みたいにものがなしい気持ちが消えないとき、
よくムーミンの本を眺める。
ぱっと好きな巻を手にとって、ぱっと開けたページにすっと溶け込む。
どうやってまっとうに戻ればいいのか教えてくれる。
もやもやを消し去るわけでもなく、ちゃんとそれを包み込み、おさめ、水平に歩けるところに降ろしてくれる。
時間のねじをゆっくりにしてくれる。
丁寧に生きることを思い起こさせてくれる。
必要以上に優しくない。でも必要なだ け、優しくなれるって思い出せる。
踊りでもいい、絵でもいい。
音楽でも、
ただ接して話すことでも。
こうして文章を通じてでもいい。
私がしたいことのひとつは、こういうことなんだ。
だってなきたくなるから。
懐かしいみたいに、こころが手を伸ばすから。