京都・大阪/池
時代劇や釣りバカ日誌にも。
池のほとりには茅葺屋根の小屋があったりしていてとても風情がある。
一面を山に取り囲まれていてそれが水面に映っている。
綺麗な湖…とうっとりしていたら、よおく見たらかなり不自然な緑色の水。
この写真の手前側を見てもらえば分かると思うけれど、油絵の具を流しちゃったみたいに自然のものとは思えないような緑色が浮かんでいる。
この緑は石の足下を染め、葉っぱの上に乗っかって不自然な水滴をつくっていた。
絶対人工的になにかこの池に細工したんだよね、と話し合う。
撮影のためにきっと生物には影響のない何かを流して、その名残りがこれなんだよね、と眉をひそめる。
こんなことしなくったって十分まみどりで綺麗なのにと残念がる。
池に映ってる。
いい形の池だな。
周りを歩きながらそんなことをずっと語り合う。
左のほうの向こう岸に石でできた丸い橋を見つけたのでそこに行こう、ということになる。
人影がいるからきっと渡れるんだろう。
わたってみよう。
途中に「えびや魚を釣らないこと」という看板がある。
あと「ごみを捨てない」とか。
でも「ごもくを捨てない」っていう看板もあって、「ごもく」って何だろうね、ということについて意見しあう。
ごみの「み」は「未」に通じるから使うのを嫌ったんじゃないかとか。この地域はごみが5項目に分かれているんじゃないかとか。
どうでもいいことをぺらぺら。
池を廻っていくと遠くの畑にたくさんの案山子が。
並びすぎだなあ。
あそこだけよっぽど高級な米を植えてるんだろうか。それとも、作られたばかりの使われ待ちの案山子だろうか。
橋にはお父さんと子供2人がいて懸命に何かを釣っていた。どうやら地元の人みたい。
「えびや魚を釣らないこと」なんだけどな。
まあいいや。
子供に「何を釣っているの?」と聞くと「ざりがに」と照れて目を見ずに答えてくれる。
釣れるの?というとスルメを見せながら、「もう1匹つれたよ」という。
「見ていい?」と訊くと近くにあった青いバケツの中のざりがにをみせてくれた。日本ざりがにだった。
「アメリカザリガニじゃないね」というと、んー、とあんまり意味が分からないみたいだった。
お父さんにここは初めてですか、と訊かれたので色々話す。地元の方ですか、というとやっぱりそうで、よくここに子供たちをつれてくるそうだ。こんなところで遊べるなんていいな。
そして疑問だったこの池の色のことも聞いたが、この色は人工的なものじゃなくてプランクトンみたいなものが繁殖しすぎたんだよと教えてくれた。へー…自然の色なんだ…。この池は時々完全に水を抜き、そこに生きている魚を全部さらって、売る、という大胆な方法の漁をしているということも聞いた。つまり大胆根こそぎだ。
おじさんは急に女の子に声を掛けられたからテンションがあがったらしく子供たちに「知ってるか、ザリガニは木に登ってクワガタになるんやで」と言っていた。その私たち向けトークは子供たちに完全に無視をくらっていたけれど。
池と湖と沼の基準ってなんだっけ。
大きさと深さと、透明度だっけ?



