懐かしい知らないひと | アマヤドリ

懐かしい知らないひと

夢。

名前は覚えていない。
以前、バイト先の親分がみんなを誘ってカラオケとボーリングにいこうとしたことがあった。
お馴染みのメンバーの中にひとり、初めて会う人がいた。

カラオケが終わると年のいったひとたち組は帰ってしまい、若者ばかりが残る。

何故かその先はその名も知らぬひととアジアのどこか、みたいなところに行くのだけれど、あまり話さないのに意気投合して楽しい何日かをすごす。
何回かメールもしたし、一緒に店先で撮った写真もある。


それが、過去の夢。


今日みた夢で私はそのことを急に思い出して彼とのメールを探している。写真も残っているはず、と。
実際写真はあった。
その旅の中で撮った色んな場面。
レストランの裏道に男の人がタバコを吸って休憩しているところとか、宮殿みたいなところのお庭に水がはってあってそれが空の色を映していてとても青いところとか。

あんなに仲良くなったのに何故1ヵ月も連絡をしなかったのか?すごく不思議だった。また会いたいと思った。
でもなかなか、写真はあるのに彼とのメールは見つからない。待ち合わせとかしたから絶対にある筈なのに。そうしたら名前もわかるのに。

結局うやむやなまま目覚ましに起こされてしまった。


店先で撮った写真。
私の記憶のなかではもちろん私がカメラに向かって立ち、彼をちゃんと立たせてほら、写真だよ、という風に自分からの目線の記憶しかない。
でも今回の夢では写真はちゃんとカメラからの目線でその同じ場面が再現されていた。
凄い。
記憶としてもとてもリアル。



「以前の夢」はほんとうに、以前見た夢なんだろうか。それとも今日見た夢と同時に作り出されたものなんだろうか。
自分にもわからない。
もしその夢を実際過去に見たとしたら5月の半ばあたり(だいたい1ヵ月連絡をとっていない感覚はあるから)。
以前の夢をみていたとしたらそれが意識のうえにはのぼらず、今回の夢と同時に浮上してきたんだろう。
昨日までそのひとの記憶はなかった気がするから。

あれ、誰なんだろう。
実は顔もそんなにはっきりとは覚えていない。名前も変わった名字だな、というくらい。


どう考えても実体験みたいだった以前のことがこうして起きてしばらくするとやはり夢だったんだなとわかってくる。
あのひともいないんだ。
変な感じ。

仲良くなったのにな。
残念。