『ビフォア・サンライズ』 | アマヤドリ

『ビフォア・サンライズ』

ワーナー・ホーム・ビデオ
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

前からお友達に薦められていて観たいと思っていたもの。
DVDを貸してもらって(しかも『ビフォア・サンセット』と一緒に!)昨日さっそく観てみた。

電車の中で出会った2人がひかれ合い途中下車して次の日の朝までを過ごすというものなのだけれど。
ジュリー・デルピーもイーサン・ホークもとても楽しそうに演技をしていて、本当に話が盛り上がっているように見えた部分があった。それがまるで意図していないみたいに。
もちろん作る側は意図しているんだろうけど。

お互いがひかれてゆくその過程はこの会話の中にある。…というか会話の中にしかない。特に事件が起こるわけでもなく、2人は夜の街をひたすらあちこち歩く。お互いに少しずつこころの深いところに光をあてながら。

その会話が、とても人間らしいと思う。
全然深入りしてゆかないのだけれど、鋭さに、それから繋がってゆくことの妙にはっとさせられる瞬間がいくつもあった。
ひとつずつのエピソードがぽつりぽつりと語られる様子は灯りがともってゆくさまに似ている。あちこち、ばらばらに。でもいつのまにか街の全貌が見えてる。
そんな感触。


夜の散歩がしたいなぁとかなり切実に思った。

そしてヨーロッパが懐かしくなった。
電車や、過ぎてゆく風景や、石畳やサービスの悪いカフェ、街で何かを演奏するひとたち。
屋根の色や街に流れる音、言葉の響きや彷徨うように歩く二人の、溶け込み方。
バス。
並木。



教会のシーンがとてもきれいだった。
私がヨーロッパで教会に入るとたぶん感じていたこと、自分ではうまく認識することができなかったこと。ジュリー・デルピーのセリフからなんとなくヒントをもらった。


この話から9年後の『ビフォア・サンセット』は、実際9年後に作られたお話。
本当は9年置いて観るのがいいのだろうけど我慢できないから多分今夜観ちゃうだろう。
約束(?)の9日間すら待てない。


精神と時の部屋、ということで許して!



ワーナー・ホーム・ビデオ
ビフォア・サンセット / ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ツインパック (初回限定生産)

貸してもらったDVD