なにを話したというわけでもなく
稽古のあとみんなで少しお茶をした。
こんなに長いこと一緒にいたのにお茶するのは初めて。短い時間だったけれど濃い話もできた。振付け家の言ってることがよくわかんないよね!とか個性とか何だかんだ言うけど結局揃えてほしいんだよーとか。そういう勝手な、軽い冗談混じりの意気投合な愚痴も交えつつ。
もちろん、本気で批判しているわけじゃない。
みんな結構振付の先生がすきなのだ。
私も、好きだし。
話しながら、この前稽古場からの帰り、一人の先生とその長年の付き合いの生徒さん(私よりも年上の)が軽い言い合いをしている場面を見たことを思い出した。あまり立ち入れない雰囲気だったし内容はわからないんだけれど、通り過ぎた時に先生が「あたしにむかつくなら怒りなさい。ちゃんと気持ちをぶつけていいから」というような事を言っていた。
私たちがいたにもかかわらず先生もはっきりといらだちというか怒りをあらわにしていて、その本気のぶつかりみたいなものを、ああ、いいなぁと思ったのだ。
この人はいつも本気だなぁって。
レッスンでもいつも本気。本気で怒るし本気で全部教えてくれようとする。相手が私みたいなバレエ素人でも、もっと、ダンス素人でも。いつもちゃんと許されるすべてを。
人に対してすべてでぶつかれることが私にとっては課題だから、あんな険悪な場面だったのに変な感想を持ってしまった。
本気でひとに接すること。きっといつも最後に邪魔をしている変ながんじがらめをときたい。
それがきっとカブトムシの甲羅みたいに、私を守ってくれていると思ってるんだろうな、私の本体は。
お茶したのは小さな可愛い雑貨やさんのお店の中にあるような本当にこぢんまりした素敵なお店。
黒ビールを味見させてもらったが滑らかでおいしかった。
ちょっとはお酒がのめるようになりたいなぁ。
ああ、でもきっと人付き合いはそういうことじゃない。
Yちゃんのいう自分の身体への制限の事を思い出す。
たぶんもうちょっと自分をとかせるはずだ。
さて。
昨日の矯正がこころにも残っているうちに、素敵な一日をはじめよう。