カラダ | アマヤドリ

カラダ

出演者のひとりであるYちゃんに体をもともとの能力に目覚めさせてもらった。
なんだか不思議な力みたいだけどそんなんじゃなくて、実際脳に損傷を受けて体が動かなくなったひとに施されるものでもある。
整体とかカイロとかとは違って、じいっと体を触ったり微妙な動きを見てくれてそこに修正を加え、本来のなにかを許してあげる、ような方法だそうだ。

特に今痛いところはないんだけれどみてもらった。
気になるところといえば…私は右肩がちょっとつまるような感じがするし、呼吸するときに左の鎖骨あたりの肺が動いてしまう。それから左の挫骨に負担があるかんじもたまにする。それを伝えてみる。

まずはじめに肋骨に触れられただけで骨が膨らむ感じがして驚いた。これはべつにパワーとか気とかではないのだけれど不思議な感覚。
背中と床の間に手を入れてくれて、胸骨や肋骨をときどき探る。
それだけでいつのまにかすうっと抜けたような、広がるような感じがした。
驚き。

で、立ってみて自分の関節という関節がやわらかに自由になっていることにすごく驚いた。立っていても負担が関節にかかっていず、油がよくささっている部品同士が回転する感じ。緩いから生まれたてみたいにくにゃくにゃしちゃう。でもどうにも崩れちゃうのとは違って、そこにはちゃんと柔らかな軸がある。


人間て、人間の体って、生まれてきてからいろんな事ができるようになる。
でも同時に色んな制限や壁にも出会う。できないことがあったりそれじゃだめよって言われたり、そういう精神的なものが自分の体にたくさん歯止めをかけているそうだ。
きっと順応することも体ってすごいから、だめだ、に対してはその働きをストップさせてしまう。とても頑固に。

でもそうじゃなくてこうしたら楽だよ、こんな風にも動けるんだったよね?って、教えてあげる。
それがYちゃんのしてくれたことだそうだ。


ちょっとうまく言えない。私の文章からだとすごく精神論みたいなかんじになっちゃうけどそうじゃなくて…。
やっぱり一夕一朝にはことばにできないかも…なんとなく雰囲気ではわかったんだけど。

で、私はこの、雰囲気ではわかったんだけどことばにちゃんとできないから覚えておけないんだ…ってことも話した。
せっかくの今のこの気持ちを、感覚やわかったことをなくしたくないんだけど…って。
そうしたら、ちゃんと脳や体は気持ちのいいことを覚えているから大丈夫。それにことばというものに変換しない大きなまるごとで覚えておくほうがいいんだよ、って教えてくれた。


なんだか納得。
深い。体は、すごい。
心と体はつながってるとどんどん感じるようになったけれど、こんなに直結していて…しかも学習していけるものなの?まるでよく言うことを聞くアイボみたいだ。


体を触ってもらったあとにもう一つ大きな変化がある。
青い色が鮮やかに見えるようになった。不思議だけど遠近感も少しおかしい。
これは歪みに対して今まで視覚が行なってきた調整を、新しい体にまた順応させようとしている感覚なのだという。
耳がよく聞こえるようになったりもするみたい。
すごい。
全然不思議ちゃん話じゃなくてね、これは体をよく見つめると当たり前にあることなのかもしれない。
私たち人間はなんて、色んながんじがらめにとらわれてるんだろう。




なにが感動かって、私が何となく感じて追い求めてきたことが、もうYちゃんのなかでは、ことばとして発しひとを納得させられるまでに整理されているということ。
少なからずショックでもあった。けど感動のほうがずっと大きい。

これだ。
最近自分の中で課題である、ちゃんと認識し表現するということ。
まだすごく曖昧で幼稚なこの感覚。
踊りもそうなんだ。
だからこそ自由できっとどうにでも伸びる。だけどすごく粗い。


追い求めてるものが少し見えた。

考えよう。
かんがえよう。