ピエタ | アマヤドリ

ピエタ

時間は、偉大。
全然逆らえないなあ。

嫌になっちゃうくらい。

でも優しいとも思う。

こんなのも、今のこの私の心の有りよう次第で変わる。


必死なときには詰めるように心臓を掴んでいるから、
涙はでなかった。

涙が出るのは、きっと、去っていくものが愛しいから。

それを見送る私が、優しくいられることが、切ないから。

揺れる火を見るように、ただただ、流れてゆくその時間を想う。
こぼれてゆく全てをただ見送る、息継ぎも出来ずに。

冴えた空気がやっと入ってきて、
そうして、全てを穏やかに見送るしかない、そのことを芯に染み込ませることができる。



カラッポにはならない。

私にはこのまなざしがある。

わたしにはそれを抱ける腕がある。




堕ちてきて、大丈夫だから。

翼が熔けても、そこにゆける。